昨晩、世界仰天ニュースというテレビ番組を見ていたら、統一教会に入信した女性が脱会するまでにどんなことが起きていたのかを再現ドラマで放送していた。
別に信仰心があるわけでもない普通の女子高生が、近所のグループセミナーのようなものに参加するうちに合宿に出かけて、それが終わる頃にはすっかり洗脳されているという具合だった。
1990年代に、よく統一教会の若い学生風の男性たちがハンカチセットやら何かを持ち歩いて訪問販売にやってきていたけど、あの御一行様たちのことだったかと、今更に知った。
髪ボサボサのみずぼらしい姿で近づいてこられるのが不気味だったので、目を合わさないようにして捕まらないように足早に逃げていた。
ちょうど、桜田淳子さんの合同結婚式などで話題にもなっていた時期で、自己啓発セミナーといったものもブームで、これまでとは違った自分を求めて占いやら超能力や自己啓発セミナーにハマる人が多く積極的に参加する友人がいたりもした。
私は誘われる度に、仕事を理由にして断っていた。
友人が自己啓発セミナーから戻ると、今までと様子が違うので何か怪しい宗教団体にでも入信したのかと心配して「大丈夫?」と尋ねると、友人は何も変化ないと言っていたけれども、その時以来、私は友人とは距離を置くようになっていった。
友人に自己啓発セミナーでどんなことをしたのかを尋ねた時に、詳しくは言いたがらなかったけれども、毎回5万円の費用がかかるとか高額な本などを買わされているようだった。霊感商法的なものに引っかかっていたんではないのかなと思うけど、友人はそれを認めたがらなかった。
統一教会に限らず、友人の様子を見ていても、騙されて入信しても全く気づいていないようなのでどうしようもない。そこから引き離すのが難しく、手助けしてあげられることは少ない。
テレビに登場した女性は、純粋に信仰すれば皆が幸福になると思っていたが、ハマるほどに周囲を不幸にしていることに気づいたので脱会できたと話していた。
昔、キリスト教信者の友人がいた。ご家族全員が信者だったのでお父様が亡くなられて、葬儀が教会で行われるのかと思ったら、立派な仏教系のお寺さんと聞いて驚いたことがあった。
お父様はキリスト教信者さんでも、会社の重役として在職中だったようで、会社が新聞紙上に大々的に訃報広告を出して一方的に社葬を取り決めたという話だった。
葬儀場が寺と知ったので、お香典を用意して出かけたら、その寺ではスピーカーから坊さんの木魚を叩きながらお経を唱えるのと同時に、もう一方からはハイドンの室内音楽が大音響が流れて、奇妙なコラボレーションが実現していた。
結局、友人家族は寺での葬儀は仕方ないと妥協しつつも、音楽葬をあきらめたわけではなかったので、友人は「お経はやめて欲しい」と怒って、お経と室内音楽は互いに相容れず凍りつきそうな険悪なムードが漂っていた。
葬儀を終えるとお香典をすべて会社が持ち去ったという話だったので、そういうことか・・・。盛大な葬儀で大勢の方が参列していたので、相当な黒字になったんではないだろうか。葬儀もビジネスとして、亡骸を会社に利用されたことに、友人ご家族は憤っていた。
若い頃、バイト先で創価学会の人が車運転中に自損事故でお亡くなりになったことがあった。創価学会が葬儀をしてくれるけれども、やっぱりお香典など全ては持ち去られたと聞いたことがあったけど、社葬もそういうことらしい。
大人になり人との関わりの中で感じたことが、宗教がお金がらみで繋がり続けることがあり、故人が亡くなってからもなかなか支配から抜けられないことがあるというのを知ったというか、、学んだ。
安部元総理の国葬についても
ご本人や家族の意向を無視してでも
「国葬」というところに政治、企業、
様々と思惑があるんだろうか・・
搾り取るものがなくなると、
ようやく縁が切れるということか
なかなかねちこい。
金の切れ目が縁の切れ目