小4生徒演奏『かげふみ』
うまれつき、全指の関節が外に反る子で
指の筋力が殆どない状態から
2年間、リハビリのようなレッスンから
ここまで演奏できるようになった生徒

 

 

 

 

『かげふみ』は、過去にヤマハピアノコンクールの店別予選で課題曲になったことのある作品。

 

最近では、ピアノ発表会で演奏されるようになり、わりと知られた曲になってきた。ギロックのお弟子さんの作曲した作品で、ギロック作品を含めて子供たちに人気が高い。

 

去年、発表会で演奏する予定で練習を始めたものの、コロナ禍でリモートレッスンが続いたことや、連弾曲『パプリカ』のハードルが高かったので、今年4月頃から『かげふみ』の練習に入った。

 

2年前の小学2年でピアノ教室に入会した当時は、生まれつき、全部の指の関節が外側に反ってしまって、筋力が殆どない子だった。

 

鍵盤に触れようとすると、指が外に逃げてしまって、下に指を降ろすことができなかった。

まず、ピアノの鍵盤を弾けるように指の関節を内側に向けさせることを、時間をかけて続けてきたので、レッスンというよりはリハビリに近いものだった。

 

この2年間で、それぞれの指が内側に向くようになると、バイエルなどを使い指の矯正とトレーニングを始めた。

 

徐々に、黒鍵を使う複雑な曲を入れて、リズム感の良い作品に触れるようになると、生徒さん自身が相当な努力をして、人並みに速い速度で演奏できるようになった。

 

恥ずかしがり屋さんで、以前はあまり自分の感情を表現したがらなかったのが、最近、自分の気持ちを伝えてくれるようになり、欲が出てきて上昇志向も芽生えたようなので、このままスクスクと伸びていってほしい。