生徒さんが小学生の習っていた頃に挫折した作品で、
気になっていたそうで、高校生で習い始めて
作品として完成させるところまで練習したいというので
改めて、練習している作品。
この曲は、発表会で子供たちに大人気の曲だけど、
意外と難しい。 出だしは4分の3拍子、中間は4分の4拍子、
後半から4分の2拍子と、速度がそれぞれに違う。
お人形がスヤスヤ眠りについていて、子守歌のように
穏やかで優しくレガートに演奏するところから始まる。
まだお人形は眠りの中で夢を見ていて、4拍子で
中くらいの速度で、小さな音からレガートの続きで始まる。
途中から、だんだんに眠りから目覚めそうなワクワク感が出てきて
何かが起きそうな予感をさせる。そして盛大なファンファーレが鳴り響く。
お祭りが始まりそうだ。
後半に入ると、2拍子になりお人形は楽しく軽やかに踊り始める。
始まりのレガートの指の形から、指先を固めてスタッカートで
端切れの良い音色になる場所で、ギアチェンジするように
指のタッチを変えて演奏しなければならないので、
なかなか難しいテクニックを求められる作品で、今のところ、
速度を速めるよりも、丁寧な演奏を心がけるように指導している。
ある程度、それぞれの場面が捉えられるようになったら、
もう少し速度を速めて動きのある演奏で完成に近づけられたら
良いのかなと思う。
2ページ目の4分の4拍子の部分演奏