去年の暮れのことだったけれども、

私から、シホちゃんとママに課題を出しておいた。

 

シホちゃんのママは仕事の都合に合わせて

毎月レッスンに来られる予定表を下さるので

その予定表に合わせながら、次月のレッスン日が決まる。

 

今月1月11日(火)午後3時半前後にレッスンになり、

これは良い機会と思って提案してみた。

「もしよかったら通常レッスンではなくて、ライブハウスで

 お二人共、飛び入り演奏するというのはどうでしょう?」

 

シホちゃんが「出てみたい」と乗り気というので、

参加を目標にして新年を迎える事になった。

その時に「年末年始も練習することが条件ですよ」

と、念押しをしておいた。

 

年が明けて、今日は今年第1回目のレッスンを迎えた。

「ママが入ってくるなり、あの~まったく練習できませんでした。

 娘は祖父母の家に泊まりに行っていたので何もできてません。

 なので出るのはやめときま~す。通常レッスンでいいです」

 

え~~~~

もうあきらめるんですか、、、

 

「うちの娘は、出ることの意味がわかってなかったんです。」

 

ライブハウスでの飛び入り演奏会がどういうものかを

まずYOUTUBE動画を見ていただいた。

 

「皆さん、すごくお上手なんですね、、、、私、無理です。

 想像していたよりも、皆さんのレベルが高くて驚きました」

 

「そうですよ、皆さん、この日のために日々コツコツ練習を積んで

 集まる方々に聴いてもらいたいと思って、この日を迎えるんですよね。

 だから上手下手ではなくて、自分が演奏して悔いが残らないように

 出ると決めた日までは、最善を尽くして練習をするものなんですよ。

 何もせずに出れば、きっと自分にガッカリするでしょうね。」

 

そういう会話を終えてから、通常レッスンということで、、、と、

『人生のメリーゴーランド』を弾いてもらったら完成に近づいていて

お子さんが親戚の家で寝泊まりしている間に、ママはこっそりと

一生懸命に練習しておられたのがわかった。

 

「出ましょう!それだけ完成度が高ければ大丈夫です。」

ママには参加していただくことに決定した。

いきなり11日を迎えるのは少し心配なので、

その前に、もう1回レッスンで弾きこんでもらって、

通しリハーサルをすることになった。

 

さて、シホちゃんがやってきた。

「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

お互いにご挨拶をして、

「さて、お正月はどうでしたか? 練習はできましたか?」

 

「ぜんぜん!やってな~~い。出なくてもいいもん。

 だってね、おじいちゃんちにいたし、学校の勉強忙しいし

 子どもの家にだって行ってるし、ママの帰りだって遅くてね

 歯みがきもしなくちゃいけないんだよ。練習する時間なんてないもん」

 

まくしたてるように一気に言い訳をしてくれた。

 

「あっそう。わかった。 出なくていいんだね。

 1つ報告あるんだけど、、、 ママは参加するからね。」

 

「え~~~~? 」 

ママの予想外の展開に放心状態、、

 

「あたしも~、、、、」

 

「え?なに? 出ないんでしょ?

 ママが出るなら、シホちゃんも出たいの?」

 

「うん、、、、、出たい、、、」

 

「じゃあ、『はげしく雨がふってるよ』を今日中に

 弾けるようになったら参加できることにしようか?

 それと、イイワケせずに飛び入り演奏会の日までは

 コツコツ練習することが守れたら、出てもいいんだけどね~」

 

「弾く!!!!  絶対に弾けるようにする。うちでも練習してくるから。

学校の宿題する前に、10分はピアノの練習する!」

 

それから、必死に練習して弾けるようになったので、

シホちゃんとママは、11日にond゜さんのライブハウスで

飛び入り演奏会に参加する予定で、もうひと踏ん張り

がんばって練習している、、、だろうと思う。

 

とにかく、発表会でもライブハウスの参加でも

一度出ると決めた以上は、今できる最善を尽くして欲しい。

たとえ短期間でも練習すれば練習したなりの成果はあるので

最後の最後まであきらめないことも学習かな?!

 

一応、

急速に新型コロナが感染拡大した場合は、

取りやめるという話もしてあって、

11日は大丈夫であって欲しい。