ショパン国際ピアノコンクールのこと

 

最初の結婚

 

乳がんの闘病

 

再婚相手のこと

 

 

ピアニスト遠藤郁子さんは、1970年第7回ショパン国際ピアノコンクールで

本選最終に残り10位以内に入った経験を持つ。

その後、見合い結婚するつもりで交際に発展もピアニストの道を選んで

破談となり、29歳で親よりも年上の男性との結婚を選ぶ。

ところが78歳の夫の世話とピアニストの両立ができず、

結婚16年後着の身着のまま家を飛び出して実家に帰ってしまう。

その後再婚相手に出逢い1989年45歳で乳癌を患う。

 

その40代の闘病頃に、私は遠藤郁子さんの講演と演奏を聴く

機会に恵まれた。個性的な着物姿で演奏する理由から始まり

乳癌を発症し切除後の体調不良からリハビリの真っただ中の頃で、

右腕が痺れて身体のバランスが取れず試行錯誤して、どうやって

気にせず演奏できるか考えながら練習をする日々が続くといった

講演内容だったと思う。そして、努力をすればできないことはないと

力強い希望を感じさせるお話をして下さった。

 

私は遠藤さんの力強く素晴らしい演奏に心を打たれて未だに耳に残る。

その演奏と講演を見た事がきっかけで、私自身がピアノの猛勉強を始めて

死にもの狂いで何か頑張ればできないことは何もないと思い込んできたし

今、こうしてピアノを教えている。 私の心の師として仰ぐ女性ピアニストである。

 

ベートーヴェン 悲愴  演奏後に乳がんをしてからの人生の変化を語る

 

 ショパン ノクターンOp9-2

 

花は咲く

 

乳癌克服後に制作録音されたものと思われる

1995年5月6,7日 埼玉芸術劇場

序破急
 1 ノクターン 第5番 Op.15-2 0:00
 一番能「高砂」
 2 バラード 第2番 Op.38 3:50
 二番能「箙」
 3 ノクターン 第13番 Op.48-1 11:25
 二番能「巴」
 4 バラード 第3番 Op.47 18:07
 三番能「杜若」
 5 バラード 第1番 Op.23 25:47
 四番能「葵上」
 6 バラード 第4番 Op.52 35:19
 四番能「通小町」


 7 ノクターン 第17番 Op.62-1 46:40
 三番能「羽衣」