春日井市は8月半ば過ぎから新型コロナウイルスの

感染拡大が続いていて1か月で1200人を越えてしまい

9月に入っても毎日50人弱の感染が続いている。

 

私のピアノ教室に通って下さる生徒さんの

小学校や保育園でも感染が出ているそうで、

保育園は休園、小学校は消毒のみで

濃厚接触に当たらない生徒達は通常通りに

小学校で対面授業が行われている様子。

 

私自身が薬物アレルギーがあり、耳鼻咽喉科の

抗生物質や風邪薬を服用すると呼吸困難などが出たり

歯科や口腔外科で麻酔注射を打つ時も、

一般の成人の注射の量よりも4分の1程度に

抑えるなどして対処してもらっていることがあるので、

ワクチン注射を打ちたいけれども、その量が心配で

何かあった時に国が補償してくれないうちは躊躇している。

早く、鼻に噴霧する身体に優しいワクチンが開発されないかな~

 

そういうこともあり自宅でピアノを教えていて、万が一

私が感染していてワクチン接種をしていない生徒さん達に

感染させてしまうことがあると怖いので、9月からは

リモートレッスンか9月休会の選択でレッスンを行っている。

 

高校生ぐらいの生徒さんを相手にリモートレッスンするのは

わりと話が伝わりやすいので苦労はないけれども、

小学生や保育園の年長さん相手のレッスンは

なかなか難しいところがある。

 

日頃から、声を出して喋ることに慣れている活発な子と

大人と喋ることには慣れていない無口な子がいて

レッスン中に「先生の声は聞こえる?」「今の説明はわかった?」

こちらから何度となく呼びかけても、まったく応答はない。

たまに楽譜を指さして「これ?」とゼスチャーが入る程度の

反応なので、遠隔での会話キャッチボールの練習も必要となる。

 

レッスンはあきらめて、

「●ちゃん、今日はどんなことして遊んだの?」と

レッスンとは無関係なことを尋ねてみたところ、

「あのね、ぬり絵して遊んだの~!」とそれを見せてくれたり

「妹の絵はこれで、私のはこれ~」と話が進み

「楽しかった?」と尋ねると、「うん、たのしかった~!」と

色々、工作して遊んだ物を持ってきて見せてくれる。

 

ようやく遠隔でお喋りの仕方を覚えてくれたところから

レッスンに入るけれども、一難去ってまた一難。

 

ト音記号はそこそこ読めるようになってきているけれど

ヘ音記号をどうやって読ませるか、、、、

こちらで五線ノートを使って、「この音符を読んでみよう!」

1つ1つの音の読み方を教えて、何度も繰り返しながら

10分20分かけてようやく1音を理解させる。。

 

それも本当に覚えてくれたかわからないけれども、、、

覚えていなければ、また来週同じことの繰り返し。

とにかく幼少の子のリモートレッスンは先に進めてはいけない。

同じところで、わかるまで丁寧に時間をかけるのが

リモートレッスンの良さかもしれない。

 

自力で楽譜を読みきって演奏できたら

とびきり喜んで褒めてあげて

「自分の力でできるんだ!」という自信を身につけてもらい

次のステップに進む。完全に理解できるまで待つ

というレッスンを続ける。

 

相当に大きな声を張りあげて叫びながらのレッスンで

なんとかして伝えたいと努力するけれども、

大人の考えたようには子供達は理解しないので、

根気強く、ねばり強く、わかるまで繰り返す。

 

テレビのニュースで小学校の先生方がリモート授業の

準備をする様子を映し出していたけれども、

小学校低学年の大勢の子供達に、遠隔で同時に

同じ内容を伝えて理解させるのは、かなり難しいことで、

多分、学力格差が顕著になるような気がした。

 

本当に、こんなことがいつまで続くのかと思うとため息が出る

早く、普通に対面レッスンできるようにしたい。