私は、自宅で生徒さんにピアノを教えているけれども

今もずっとピアノの先生宅で学ぶレッスン生でもあって

自分自身の演奏テクニックや表現についてだけでなく、

生徒指導についても、色々と学ばせていただいている。

 

ある時、先生に教材について質問したことがあった。

「先生は、入門の生徒さんにどんな教材を使っておられますか?」

 

その回答が、、、

「ぴあのどりーむ4からよ」

 

「えっ?1.2.3は?」と尋ねると、

「あら、そんなのはやらないわよ。

 もったいないから使う必要ないわよ」

とあっさり

 

ああ。。 そうなんですか

 

ちょっと信じられなくて、自分の教えている生徒に

いきなり「ぴあのどりーむ4」なんて無理だろう、、、、

 

五線楽譜も読めずにドレミもわからない入門の子に

どうやって「ぴあのどりーむ4」なんて弾かせられるの?

おまけに8分音符やらスタッカートまで入ってるし、、、

 

でも、私も「ぴあのどりーむ4」から教えてみようと決めて

昨年入会した生徒さんからは「ぴあのどりーむ1,2,3」を使うのをやめた。

 

その代わり「オルガン・ピアノの本1」を使い、生徒さんによっては

「バイエル下巻」「メトードローズ上」「バーナム1」の教材併用と

五線ノートを使ってできるだけ早く、ヘ音記号の読譜力をつけることと

左指トレーニング用コピー譜などを渡して指の動きがスムーズになるよう

練習を繰り返してきたところ、入会から4か月から1年以内で、

幼稚園生や小学生低学年の子に「ぴあのどりーむ4」が使える所まで

なんとか進めることができた。

 

教える側が無理だろう、、と思い込んでいると、なかなか進まない。

お子さんの好奇心を信じて、必ずできるようになる!と指導すると

不思議なもので、「ぴあのどりーむ4」が使えるように成長してくれている。

 

生徒さんによっては、「むずかしいのはいやだ」と言う子もあるので

そういった生徒さんについては、ゆったりとしたレッスンに心がけて、

次々と練習をこなしてくるお子さんについては、やっぱり

半年前後ぐらいで、だいたいの譜読みができるように慣らしたら

「ぴあのどりーむ4」から始めるのが良いと思った。