20日(土)は保育園年長6歳生徒さんのレッスンの日で
先週から自分の楽譜は自分で管理することを約束して、
さて、彼女に変化は起きたかというと、、、
とても大きな変化が起きていた。
私が「練習できた?」と尋ねると、「あんまり~」と答えるので
まあ、いつものことかと思いながらレッスンを始めたところ、
ママが「それが自分で練習していた形跡があったんですよ!」
去年11月から習い始めて、自分でバッグから楽譜を取り出して
自分から電子ピアノのスイッチを入れて練習したのが、
おそらく初体験だったんじゃないかと思う。
今まで、毎週のように「おうちで練習してきてね、宿題だからね」と
しつこいほどに言っても、練習してきてくれることはなかった。
それが「自分の楽譜は自分で管理するんだよ」と話しただけで
自分から鍵盤の前に座ったことは大きな進歩だった。
ご褒美に、約束通りピアノの屋根を開けてレッスンをしたら
大喜びしてくれたので、ピアノの屋根を開けた状態で
記念に、生徒さんが演奏する姿をママに撮影してもらった。
ほんの数か月前には耳を塞いで「ピアノひきたくない」と
ピアノの音を聴くのも嫌がっていたのが、少しずつに
ピアノを受け入れてくれるようになってきている。
最近は保育園でグランドピアノの屋根の開いた絵を描いて
ピアノを演奏する生徒さん自身を想像しているようで、
徐々に演奏することの楽しさを感じ始めてくれているらしい。
6歳保育園児生徒さんは、習い始めた時から1年間ほどは
まったくピアノの練習しない子だったので、それに応じて
レッスン室に来てくれた時だけ楽しめる教材を用意をして
音符の読み方を覚えたり、楽譜を書いて弾いてみたりと
ゆっくりとレッスンを進めてきた。
それが生徒さんのお兄ちゃんもワンコインレッスンを始めて
同じ楽譜を使って練習するようになったことで焦り始めて、
「自分の楽譜は自分で管理することだよ」を教えたところ
「私の所有物」という意識が芽生え始めたように思う。
自分で管理するようになると楽譜に目を通すようにもなる。
今、それぞれの生徒さんに「自分の楽譜は自分で管理すること」と話して
レッスン室でも徹底するようにしたら、皆、練習する子になり始めている。
それは親御さんとっても教える側にとっても理想的な形である。
当たり前のことではあるけれども、演奏することを学ぶ前に
ピアノを学ぶ人にとって「楽譜」はとても大切な物であると
教えることが重要と感じた。
大人が先回りして、お子さんの分まで口を出して喋ってしまったり
手際よく用意してしまうと、お子さんはやることがなくなり待つので
話すことが苦手なお子さんでも、その子の心の言葉に耳を傾けたり、
お子さんのペースで頑張るのを忍耐強く見守るのが必要かと思う
これまで、「うちの子に練習しなさいと言ってもやらないんです」と
ご相談を受けることが多かったので、何故、そうなるのかを
いろいろと考えてみて、レッスンを始めた時のきっかけの段階で
お子さん自身の意思で楽譜や鍵盤を扱うことを習慣づけるか
つけないかで違いが出てくることもあるのかなという気がする。
これからピアノを学ばせようかと検討されている方々のご参考に
していただければと思います。