凄いなぁ・・・ 

演奏職人一家みたいな、、

それぞれが伝統を受け継ごうとは思わずに

自らそこに向かってしまう

 

ネイガウス家の人達は、ピアニストと同時にピアノ教師であった。

ピアニストは、楽譜に忠実な演奏を卓越した自己の美の追求を表すので

それを手本にすると、ヘタをすれば変な癖まで学んでしまうことがある。

 

ピアノ教師は、まず楽譜に忠実に解釈することを指導したうえで

そこからどう自分らしく表現をしていくのか研究課題を与えるもので

スタニスラフも、どちらかといえば教師寄りな考え方の人で

個性的な演奏表現を押しつけるよりは、作品をいかに美しく演奏するか

解釈に忠実な演奏を追究し続けた演奏家であったのを感じるので

演奏は、決して派手ではないけれども参考にする点が多い。

 

モスクワ音楽院教授でブーニン祖父ゲンリフ・ネイガウスの指導 バラード4番

 

 

ゲンリフの息子であり、ブーニンの父親 スタニスラフ・ネイガウス演奏バラード4番

 

ブーニン演奏  バラード4番

 

 

ブーニンの家系、ソ連時代のモスクワ音楽院のことなどについて

ブーニンによる著書。残念ながら中古本でしか入手できない