この動画について

1980年1月18日モスクワ音楽院の大ホールでのリサイタル
4つの全バラード

 

リサイタル直前までは入院していたが、リサイタルから、

6日後の1月24日パステルナークの家で心臓発作で他界

52歳だった。

 

ショパンも肺の病気を患いながら作曲活動を続けていた点で似通っていて

スタニスラフの死と直面し壮絶な状況での演奏は見事だった。

力尽きる直前の極限状態でフォルテッシモに至っては気力だけでは

力が入らずに左腕が抜けて、所々抑えきれないところがあるけれども

神がかりとでもいうか、、、、何度聴いても美しい音楽に聴こえて

この音楽から離れたくないという気持ちにさせられた。

 

 


エレーナ・リヒテルの証言(モスクワ音楽院教授、スタニスラフの教え子)

 

それは過酷なコンサートでした

彼の死のたった数日前でした
コンサートを取り巻く状況は最悪でした。
彼は並外れた努力でコンサートを乗りきりました。

彼はコンサートの直前まで入院していました。
私はある時病院に彼を尋ねました。
私は彼と路地を歩きながら訊ねました
「コンサートは開くおつもりですか?」
彼は言いました
『もし生きていたら・・・命があったらね」。

最後のコンサートからちょうど10日後、
彼は再びモスクワ音楽院の大ホールにやってきました。
彼はコンサートの時と同じ黒いベルベットのスーツを
身につけていました・・・ただ彼の表情は冷たく
動かなくなっていました-永遠に。
とても静かに、まるでささやくように彼のピアノが聴こえてきます

・・・それは録音テープの音なのです。
ホールは、静かにそれに耳を傾ける聴衆で埋め尽くされています

 

 

これね、、動画を聴いて感動したので

CD買おうかな・・・>買っちゃった!