ウイルス専門医を差し置いて
ヒドロキシクロロキンは効くと
力説するトランプ大統領
今、トランプ大統領が新型コロナウイルス感染拡大で
力を入れているのが、『ヒドロキシクロロキン』という医薬品。
感染拡大が始まった頃からトランプ大統領は、
医療現場で多くの患者にこの医薬品を治療薬として使いたいと
会見で述べているけれども、今回、それが目的で
わざわざメディアを集めて会見を開いた。
連邦政府はこの医薬品を2900万個の在庫を抱えているため、
トランプ大統領は、コロナウイルスに効果があると力説する。
ファウチ博士
正しいことを説明しようとすると
トランプ大統領に言葉をさえぎられ
話ができない状態に追い込まれる
ところが、アメリカの医師やウイルス専門研究者たちは
トランプ大統領の発言には否定的で、新型コロナウイルスに
効く根拠は何もないとしている。
FDAも、今のところは推奨していない。
特定の疾患にかぎっては有効であるが
体重制限などもあり慎重に扱う必要があるとしている。
『ヒドロクロロキシン』とは、元々はマラリア治療薬で
副作用としては、精神的に不安定になり
妄想や自殺願望が出る場合があるという。
また赤血球、白血球の減少、不整脈が出るなど
特に心臓病に持病のある患者は急性心不全や
突然死をまねく恐れがある
トランプ大統領の暴走した発言が米国民に認められて
少しでも薬を欲しがる人達の手に届くことがあれば
本来はそれを必要とする治療患者には行き渡らずに
新たな問題が出てくるかもしれない。
インフルエンザ治療薬で、日本で一般的に使われている
タミフルは、やっぱりアメリカやヨーロッパなどでは
高所から飛び降りたり、暴れたりするなど危険なことが
知られてきたので、欧米や欧州では使われない医薬品と
されている。
欧米やヨーロッパなどで不要になると大量に日本に
輸入されて、それが一般的に使われるようになる。
過去には血液製剤などもそうだったけれども
この『ヒドロキシクロロキン』も、政治利用されて
大量にアメリカから買わされなければ良いけれど、、、
と心配になる。