見得するかぐや姫の婆さん(市川海老蔵)

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          かぐや姫(市川猿之助)

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薮島入道竹斉実(市川染五郎)

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     山男の待女(中村七之助)

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元日に、Eテレで俳優祭の再放送があり

途中から見始めて、テンポが良くて

もの凄く面白くて入り込んで見ていた。

 

歌舞伎は全てを男性が演じていて

女性が一人も入っていないのに、

女性がいるように思えるから不思議な世界で

女形が本物の女性より仕草が艶やかで美しい。

 

また、背景の絵が芸術的で美しいし

三味線などの生楽器とともに小気味よく

お芝居が続くので見ごたえがある。

 

「月光姫恋暫」はかぐや姫の昔ばなしを

現代調にアレンジされたものになっていて

コメディタッチでズッコケてしまう場面満載で

結婚志願する男たちに、かぐや姫は

答えられそうにないイジワルなクイズを出して

結婚回避する場面がおもしろかった。

 

けれども、一人のたくましい山男が現れて

かぐや姫の難問クイズを全問正解してしまい

山男の正体をかぐや姫が答えられなければ

山男と結婚するしかないと追い詰める。

 

後に捕らえられた夫婦の男女のうちの待女が

縄をほどいてもらうと自害してしまうシーンでは

なんとも切なくて見ていて可哀相になってくるし、

山男がここまでして妻をめとる必要があるのか?と

疑問を抱き始めるところまでくると、

そうだよ、我が儘娘と無理に結婚しても

苦労するだけだよ、、とアドバイスしたくなってきた。

 

歌舞伎の世界は、日本の古典的な物語をテーマに

伝統的な舞踊やお芝居を見せてくれるのかなと思うと

わりと日常的に身近な男女の話をテーマが扱われて

わかりやすいし、教訓めいたところもあり面白かった。

 

Eテレは子供の教育番組的要素が強い気がしていたけど

年末年始は、お子さま向けよりも私が見て面白い番組が

多いので楽しんで見ている。