ショパン エチュードOp.10-3別れの曲

 

 

10月17日(日)「ごめん、愛してる」の最終回を見た。

ピアニスト日向サトルが兄岡崎律に心をこめて演奏したのが

このショパンのエチュードOp10-3の別れの曲だった。

 

兄の脳には銃弾が入っており数か月の余命宣告を受けて

生きられる時間は幾ばくもなく、一方の弟は心臓が悪く

あとどのぐらい生きられるかわからないほど弱ってしまい、

母親はどちらの子供の命を優先させますか?とむごい

選択を迫るドラマだった。

 

7月にドラマを見始めた時に、なぜ、母親は二人の我が子に

愛情の差をつけるのだろうか?と思って見ていたけれども、

いよいよ最終回を迎えて、そういうことだったのか!!!

 

母親は、最初に産んだ実子が死んだと思い込んでいたために

突然、目の前に現れた青年を他人と思ってしまい

冷淡に突き放した態度を取り続けた。

 

病弱な弟は、実は孤児院で育った養子であったけれども

母親は産んだ実子を死なせてしまったと思い込み罪滅ぼしのように

本当の我が子のように全愛情を注ぎこんで育ててきた。

 

この母親は、どの時点で実子が生存していたことに気づけたかは

知らないけれども、実子が、養子息子の心臓ドナーになる申し出を

素直に喜んで受け入れる。 これは残酷だなと思った。

 

そんな心優しい兄を想い、弟はショパンの別れの曲を演奏する。

 

ショパンのエチュードOp.10-3「別れの曲」は、

昔「101回目のプロポーズ」で浅野温子演じる

チェロ奏者矢吹薫が結婚直前にピアニストの恋人を

交通事故で亡くしてしまい、悲しく思い出すたびに

この曲が流れてきて、浅野温子が片目から大粒の涙を

こぼすので話題になった。

 

音楽家をテーマにしたドラマは、ドラマの仕立てが美しいせいか

音楽の使われ方が良いと余韻が心地良く、ヒットすることが多い。

 

是非、ピアノ教室で習うお子さまや大人も設定に入れて頂き、

お稽古ブームにも火をつけたいところ。

 

 

2018年2月14日に「ごめん、愛してる」ドラマのDVDが

発売されることを予告していたと思うけど、買おうかなぁ・・

長瀬智也て俳優だったのね。 このドラマで知ったけど

なかなか抑えた演技が素晴らしくてグッとくるものがあった。

一段と大きな俳優として開花の予感がする。