夕方、鍼灸さんでメンテナンスしていた時に先生から
「のりちゃんでピアノの演奏する時の指は屈筋と伸筋の
どちらを使って演奏するの?」と尋ねられた。
私、「伸筋」を使い演奏している。
鍼灸先生が、最近、地下鉄に乗ったら
金城大学宣伝の中吊り広告に屈筋と伸筋について
ピアノ演奏の話を交えて書かれてあったらしい。
そして、日本人は屈筋を使いピアノ演奏する人が多く、
ヨーロッパ人は伸筋を使いピアノ演奏する人が多いと
いった内容で、日本人も伸筋で演奏する方が良いと
書かれてあったという。
これは何学部の宣伝なのか面白い。
どんな教授がこれを研究しているのか興味深い。
ピアノの指の使い方について触れていたのが気になった。
屈筋と伸筋の違いを簡単に説明すると、
屈筋を使って演奏する場合は、第2関節から曲げる。
屈筋で演奏すると指の動きの幅が狭いため、指の力が
弱くなりがちで、肩、肘、手首に力が入りやすくなる。
また無理に負荷をかけて長時間練習すると腱鞘炎になる。
パソコンの打鍵なども屈筋を使う人が多いかもしれないが
長時間使っていると、首や肘に負担がかかり疲れやすくなる。
伸筋を使って演奏する場合は、肩甲骨を下に落とし気味に
指の付け根の指間筋肉を鍵盤に向かって押し出し
伸ばすように打鍵する。 呼吸も使いやすい。
指1本ずつにしっかりとした筋肉をつけるため
手首や肘に負担がかかることがない。
長時間演奏しても疲れにくいしタッチが安定していて
芯がありダイナミックな音質を保つことができる。
私自身は「伸筋」を使った演奏法をしているので、
もちろん、生徒にも伸筋を使った演奏法を指導している。
私がピアノを教えようと思った最大の理由が、
実は、「伸筋」を使った演奏法を広めたかったから。
海外では伸筋を使った演奏が主流なのに、
日本ではそうではないのが、ずっと気になっていた。