近所のたまに利用するアパレル店閉店の

ご案内ハガキが届いた。

 

ああ、やっぱり潰れるんだ!

 

去年のこと、ピアノ発表会で着る服を探しに

その店にでかけた。

 

最初、店長さんがとても丁寧に対応して下さって

試着してみると「お客様に似合ってらっしゃいますし、

下のスカートやパンツにも合わせやすいブラウスですよ」

と薦められたので、とりあえず取り置きして頂いて

翌日までに気が変わらなければ購入しようと思っていた。

 

少し迷いがありながらも、代金を支払うつもりで、

翌日に再び店に出向いた時は、店長さんではなく

若い無愛想な店員さんが対応して下さった。

 

前日に購入を迷っていたブラウスを手に取り鏡の前で

「これ、昨日、店長さんが勧めて下さったものですが

 私にあまり似合ってないですよね?」と尋ねると

店員さんは「はい、そうですね」と無愛想に答えた。

 

他に、ワンピースなどを試着してみた時にも、

その店員さんがつきっきりで傍に立っていたので、

「このワンピース、私に似合ってないですよね・・・」と

尋ねると、やっぱり「そうですね」と返事だった。

それ以外に何の言葉もなく無言でムスっとして立っていた。

 

「これも店長さんには薦めて頂いたんですが、、、、

 やめておいた方が良いですかね?」と尋ねると

冷めた表情で「そうですね。。。そう思います」と言うなり

再び、黙り込んでしまった。

 

私は「やっぱり、今回は買うのはやめておきます」と言うと

「そうですね」と、とても明るい元気な声で返事されたので

購入予定の服をキャンセルして、何も買わずに店を出た。

 

自社ブランドを着て売り場に立っていた店員さんで

「この服は私には似合っても、あなたには似合いませんよ」と

言いたげな態度で、私が購入をやめた時には

安心しているようにみえた。

 

ここの店って客を選ぶのか・・・?

それとも、私が買わない選択をしたことで

あの若い店員さんにとって都合の良いことでもあったのか?

高飛車な店員さんが客に商品を売る気がないことは確かだった。

 

20年以上、ずっとそのブランドのデザインが好きだったけど

さすがに、感じ悪い店員さんに出会ってしまってからは

近寄るのも嫌になってしまった。

 

何のために自社ブランドの服を着て売るんだろうか?

店員が着るためだけのブランドで、客に売る気がないなら

洋服は売れないだろうと思う。

 

いつの間にか、そんな店になってしまったから

閉店までの道のりは速かった。

 

このアパレル店に限らず、たまに言葉の使い方を知らない

アパレル店員さんに出会うことがある。

 

以前、友人がセーターを買うのにつき合った時も、

友人がベテランのアパレル店員さんから

「あなたって、何を着ても似合わないわね。

うちの商品であなたに似合う服はないわよ」と言われていた。

 

それでもめげずに「何か可愛い服はないかなぁ」と探す友人に

「こんな店で買うのはやめたら?」と言ったことがあったけど、

友人は「私はこの店の服に似合う女の子になるの!」と強気だった。

 

お世辞でもいいから

「お客様に似合ってますよ」と言えないんだろうか?

別に似合ってなくても、そのブランドの服を着られて

幸せに浸れる客だっているのだから・・・

 

自社製品が好きすぎて、店員が客を選ぶことがあっていいのか、

と思うけど、たまに高飛車なアパレル店員に出会うことがある。

客を見下すと、そのうち店は潰れる。

 

スカッとジャパンに投稿したくなるけど

こういう店員にスカッと「客をバカにするんじゃないよ!」

と言える私でもない。

だから、店が潰れることがオチになってしまう。