この作品のフーガの練習で気に留めているところ
テーマをわかりやすく
特に内声が崩れないようにする
装飾音の入れ方
スタッカートの使い方
どういう指の使い方をして奏でるかは好みの問題もある
けれども、最近、先生からはグールドのタッチを
参考にすると良いと言われることが多い。
バッハ作品は、リヒテルのタッチ、音色が好きだけど
いずれも参考にしても、難しすぎて模倣もできない。
5本の指の長さや重さはそれぞれ違うので
実は、均等に揃えて演奏するのはものすごく難しい。
中指より薬指や小指は細くて弱いので
負荷のかけ方が違ってくるし指と指との間隔も違ってくる。
そうなると鍵盤に置くまでの微妙な時差もできるかなぁと思ったりで
それを自然にこなしているかのようにコントロールできているのが
グールドで、計算し尽して指のタッチは見事にパルスを実現している。
グールドのバッハ演奏は、人間の指で完璧に時計の秒針を刻むのに近いことで
全ての音符がきちんと計ったように同じ長さで、同じ音になるように
圧のかけ方を全て計算して揃えているところが凄い。
どうしたらそれができるようになるんだろうね?
そんなのはメトロノームを使えば良いじゃないかと思うでしょ?
メトロノームをじっくり聞いてみると揺れているように聞こえる。
実際に、電子メトロノームとノーマルメトロノームを並べて
同じテンポで動かしてみるとズレていく。
だから大まかな速度設定としてメトロノームを参考にしても良いけど
自分の体内で、きちんと粒の揃った音色を保ちながら
速度をキープできるように練習しないといけない。
Richter plays Bach: WTC1 No. 6 in d minor BWV 851
グレン・グールド演奏
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