パウル・バドゥラ・スコダの演奏するベートーヴェンの
ソナタ作品は、どれを聴いてみても面白い。

今まで聴いたことのないピアノの音色で
力強いのに透明感がある。

全曲、ベートーヴェンが作曲に使用していた
1700年代~1800年代のフォルテピアノに
こだわって演奏している。

現代ピアノでのベートーヴェン作品は、
暗くて重たい印象があったのが
フォルテピアノ作品を聴いてみると
もっと明るく軽やかでペダルの響きも
今ほどは多くない。

録音環境からかベース音が旋律を邪魔するような
ことがあるのが、唯一、気になる点で
もしかしたら低音と高音を上手くコントロール
できないのも現代ピアノとの違いからくるのだろうか

ベートーヴェンはジョン・ブロードウッドを
よほど気に入っていたようで、耳の調子が悪くなってから
再び、ロンドンフィルから贈呈されたジョン・ブロードウッド
を使用して『熱情』などを作曲している。

この『熱情』は、ジョン・ブロードウッドを
使用して演奏したもの

日本でも4年ほど前にそのソナタ全集CDが限定販売されたが
すでに完売。

使用楽器
ヨハン・シャンツ(1790年頃) 第1~3番,第5~7番,第10番
ジョン・ブロードウッド(1796年頃) 第4番,第9番,第11番
アントン・ヴァルター(1790年頃) 第8番,第12~14番
カスパル・シュミット(1810年頃) 第15~17番
ゲオルク・ハスカ(1815年頃) 第18番,第24~27番
ジョン・ブロードウッド(1815年頃) 第19~23番
コンラート・グラーフ(1824年頃) 第28~32番





古楽器(フォルテピアノ)音色の聴き比べ

ソナタ第23番『熱情』1楽章1815年製ジョン・ブロードウッド


ソナタ第1番Op2-1.2.3 1790年代ヨハン・シャンツ


ソナタ第13番『悲愴』1790年代アントン・ヴァルター


ソナタ第17番『テンペスト』3楽章 1810年カスパル・シュミット


ソナタ第29番2楽章 1824年頃コンラート・グラーフ


そのうち子供に指導するつもりで演奏研究中の作品 現代ピアノ
エコセーズ・エリーゼのために



新品は完売。中古のみ
「パウル・バドゥラ=スコダ / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」(9枚組)XRCD/財団法人日本伝統文化振興財団

¥29,160
Amazon.co.jp