ママブロネタ「お仕事」からの投稿
先週2月28日(金)に、生徒から
「学校で器楽演奏のピアノ伴奏オーディションを受けるので
合格したいから教えて欲しい」と言われた。
この日から『ミッキーマウスマーチ』の演奏特訓が始まった。
オーディション予定日は3月4日(火)だったのが
先生の都合により、3月6日(木)に変更された。
それで、今週月曜、水曜と2日間学校から帰宅後に夕方から
猛特訓をして木曜朝の音楽授業のオーディションに備えた。
昨日がその日でオーディションを受けた子は6人ほどいたようだ。
今日、昼過ぎに生徒のお母さんから電話がかかってきた。
「昨日の結果なんですけど・・・・
残念ながら落ちました。
でも、6人演奏したうち2人合格者がいて
その1人はうちの娘だったんですよ。
最後はジャンケンで決定することになって
ジャンケンに負けたんです。
惜しかったです。
頑張ったから褒めてやりました」
お母さんは嬉しそうに話してくれた。
今日、レッスンに日だったけれども
昨日まで頑張りすぎたせいか、
今日は熱を出してしまい
学校も休んだそうでレッスンもお休み。
学校の先生からは、当日演奏する子の欠席を想定して
彼女には、控えで練習しておいて欲しいと言ったようで
補欠で当選といったところだ。
正直なところ、落選は残念だけど
それで良かったのかなと思う。
簡単に選ばれてしまえば、この程度の努力で、
ほんの少し頑張れば合格できてしまうし
クラスの中では、自分が一番上手とうぬぼれて
うまく弾けると勘違いしてしまうかもしれない。
ピアノは不器用な子の方が長続きするし伸びる。
器用な子は、練習しなくても譜面さえ読めれば
簡単に弾けると安心している子が多いので、
色々な面白さに気づく前に、少し難しくなると
考えるのが面倒になり、中途で諦めて
やめてしまう子が多いからだ。
それよりは、頑張ってもなかなか合格できないことを知って
もう少し工夫して努力しないといけないと思う子の方が
頑張って上を目指すことがある。
大勢の中から努力して勝ち取るのは簡単ではない。
努力を積んでも運と不運がある。
簡単にたどり着けないところにあると知るには
今回は、合格でも落選したことで意欲が沸いたはず。
彼女にとってはとても良い勉強になった。
私も、彼女が合格者に入ってくれたことは
指導の甲斐があって嬉しかった。