アメリカ連邦政府は、4億3千万ドルをかけて天然痘ワクチンではなく
天然痘治療薬を開発しようとしている。
その製薬会社は、ホワイトハウスと密接な関係があることが判明した。
政府との契約により、製薬会社は85%の利益が保障されている。
民主党支持者RON PERLMAN(ロン・プローマン)は、オバマ政権と
大変に親しい関係にあり『SIGAテクノロジー』という天然痘抗ウィルス
新薬開発企業の大株主である。
この企業は$432,885,825.00で、入札なしで厚生省との契約を獲得した。
アメリカでは、911テロ後ブッシュ政権下でテロリストがバイオ兵器を使用する
懸念を生じたが、その兵器の1つとして天然痘が注目された。
この時期から、万一、天然痘のテロが起きてもアメリカ国民全員分の
ワクチンは、すでに用意されているという。
しかし、国民全員がワクチンを打つ前にテロリストが天然痘をリリースすれば
どうなるか、その脅威を考慮して『SIGAテクノロジー』はそれに有効な新薬を
所持しているというが、しかし、これは国税や政府の支援を受けた薬品である。
天然痘専門家ヘンダーソン医師によれば、SIGAの新薬は有効とは言えない
段階にあると語る。
たとえば、患者を治療する時に、高熱が続き天然痘の発疹が出ている場合に
その薬で治るかといえば懐疑的である。そのようなデータがないためである。
この治療薬は、実際にヒトに感染させて実験しなければ成果がわからないが、
SIGAは、これについてサルで実験して証明されたと説明する。
しかし、問題は契約にある。
SIGAは、昨年、民主党関係者でオバマ政権スタッフのANDY STERN(アンディ・スタン)を
たとえば、患者を治療する時に、熱が高く天然痘の湿疹が出ている場合に
その薬で治るかといえば懐疑的である。そのようなデータがないためである。
この治療薬は、実際に、ヒトに感染させて実験しないと、その成果のわからない薬である。
その点について、SIGAはサルで実験したと説明している。
しかし、問題はその契約にある。
SIGは、昨年、民主党関係者アンディ・スタン(ANDY STERN) オバマ政権の
スタッフをSIGA取締役に置いていた。
オバマ大統領の選挙戦で応援をしていた有力者である。
一方で、KIMERICS(カイメリックス)という中小企業があるが、こちらも
天然痘の新薬を開発する企業である。
厚生省によると、ある時期に中小企業の入札制度の中に大企業も加われると
オバマ政権は入札制度のルール改正を行ったという。
それによって、KIMERICS(カイメリックス)は天然痘ワクチンの入札条件を
満たしていないと入札は取り消され、大企業SIGAが条件を満たしているために
入札者となりえたという。
また、内部調査によれば、利益のリターンは法外なものであることが判明した。
今年3月時点では、SIGAの投資の見返りは180%であった。
薬の開発には国税が使われているが、ディスカウントされることはなかった。
SIGA側は、妥当な金額で合法的に入札が行われており、民主党政府高官が
調達プロセスに関わったことは、一切ない強く否定している。
しかし、共和党は、これを見逃せないとし、政府高官とSIGAとの間に
関わりがあったことは明らかであると調査を要求している。
また、CEOなどへのボーナスは2億ドル以上が支払われている。
SIGA関係者によれば、「KIMERICS(カイメリックス)の新薬は腸へ悪影響を
及ぼすという理由から、入札段階ですでにSIGAの強豪にはならなかった。
政府の基準を満たす薬品なので入札に通ったのであり不正があったわけではない
そのため、天然痘の抗ウィルスを持っているSIGAに供与されることになった。」
としている。
SIGAは、KIMERICS(カイメリックス)には開発援助資金を供与した。
競争が必要と感じたためとしている。