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父親ミッチ・ワインハウス



ピアース・モーガントゥナイトでエイミー・ワインハウスの

父親ミッチ・ワインハウス氏が、娘がどんな死を迎えたのか

について詳しく語った。


 

Q1.エイミーさんが人気のあることはご存知だったと思うが

  あんなに反応が大きかったことは想像できたか?

 

もちろん、娘が2000万枚のアルバムを売り上げている事は知っていた。

多くの人が娘にあれほどの想いを寄せて下さっていたことには驚いた。

娘は多くの人の人生に影響を与えていたことを知った。



 

Q2. あなたは娘さんの死に怒りを感じるか?

それとも、悲しみだけなのか?

あのニュースを聞いてから、どんな気持ちなのか?

 

そうですね・・

娘に対する怒りもある。本当にお尻をひっぱたいてやりたいぐらいだが、

色々な感情が渦巻いている。腹も立つし罪悪感もある。




 

Q3. 娘さんの死に関するニュースはどこで聞いたのか?

 

ニューヨークです。47階にいた。 マンハッタンの高層ビル。

 

私の親戚に双子の赤ちゃんが生まれたので・・・

その後、ブルーノートクラブでNYデビューとなるショーが控えていた。

 

私は生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて、その親類はイギリス人だったので

彼女からも、「最近、エイミーはどう?」と尋ねられたので「元気にしているよ」と

話しているところだった。

 

その時に、私の携帯電話が鳴ったので応対したところ、エイミーの警備担当者だった。

警備担当者は泣いていて「エイミーは亡くなった」というんです。




 

Q4. 最期の夜について話をしてください。 何が起きたのか?

わかっていることだけで結構です。

 

娘は良い一日を過ごしていた。

母親と、、、、ジャニスとボーイフレンドが一緒に過ごしていた。

 

彼らの話によれば、エイミーは元気にしていたということです。

夜中1時頃まで歌を唄っていてドラムを叩いていたということです。



 

Q5. ドラムは自分の物を持っていたのか?

 

そうです。

その部屋の中にはエイミーだけがいた。

 

その時は、友人が下の階にいたと思うが、午前1時ごろ警備担当者が

ドラムを叩くのをやめるように注意をしに行った。

隣近所の人から苦情が入ったからです。

 

そこで彼女は、「大丈夫、わかったわ」と言ってドラムを叩くのをやめたんです。

 

その後、30分ほど音がしなかったので、エイミーは眠ったのだろうと

警備担当者は考えていた。

 

午前3時ごろに警備担当者は部屋を見に行くとエイミーは息をしていないようだったという。

もう1回チェックをしてみて何か問題があると感じたので、そこで救急車を呼びました。



 

Q6. あなたはすぐにどう考えたか?

 

私は赤ちゃんを抱いていたので叫び声をあげず、涙も流さなかった。

抱いていた赤ちゃんをいとこに返した。

 

電話で警備担当者が自分のせいだと話していたので、警備担当者に

「そんなことはないよ」とねぎらった。

そして、私のいとこと叔父を慰めた。

 

今思えば、私はショック状態にあったのだと思います。

徐々に実感が沸いてくると、「エイミーワインハウス財団」「エイミーワインハウス財団」・・・

「音楽」「馬」「子供達」と、エイミーが日頃から大切に考えていたことが次々と頭の中に

浮かんできた。

 

たぶん、娘が私にその言葉を思い出させてくれたのでしょう。


 

たとえば、もし3年か4年前にこんなことになっていれば、

率直にいって仕方がないと諦めていたかもしれません。

 

娘は、麻薬の依存症だったが回復していた。

ここ3年ほどの間は、ドラッグをまったくやっていなかった。



 

Q7. エイミーは、3年間、本当にドラッグをやっていなかったと信じているんですか?

 

そうです。


 

Q8. アルコールはどうですか?

 

アルコールは別の問題です。

残念ながら、アルコールは・・ご存知かもしれませんが

アルコールの依存症は次々と連鎖反応のように広がっていくんです。

 

エイミーは、麻薬への依存は克服しました。

 

毎日、運動をしていました。

体調がとても良かったんです。

ジムに通っており、運動を1日3時間~4時間ぐらいはこなしていた。


 

 

 

Q9. では、こうしたアルコール依存をコントロールすることはできたのか?


人の依存症をコントロールすることができるかって?

どんなことをすべきかという人がよくいますよね・・・

 

誰も叫び声が聞こえないような扉も窓もないような場所に閉じ込め

ご飯だけを与えて、しばらくの間、閉じ込めておけばいいという人がいるが、

人をそんなふうに扱うことなどできません。

 

もし、誰かが依存症であれば、それは独自の方法で対応していかなければ

ならないし、家族は寄り添って、その人物を愛し支えるしかないんです。

 

もちろん、それは自己愛かもしれないし厳しい愛かもしれません。

しかし、その答えを家族が出すのではなく、患者自身が出すものです。

ですから、娘の依存症のために、私がどんな努力をしたとしても

多くのことができるわけでもないんです。


 

 

Q10. これまでの数週間に後悔したことはありましたか?

こんなことをしておけば良かったと具体的に考えたことは?

 

いえ、、

すべきことはすべてしていた。

 

私達の家族は、とても強い家族なんです。

たとえば、祖父母の時代にさかのぼって考えてみても

両親は既に亡くなっているが、強さを持ったDNAを受け継いでいる。

そして、家族の絆が強かった。



 

Q11. エイミーさんが亡くなってから、あなたはきちんと自分のコントロールが

できているようですが、大変に仲の良かった娘さんを亡くされて、

喪失感のようなものを感じることはないのか?

 

もちろん、現実に起きたことを信じることができないと感じることがあるんです。

今でもまだ、娘が私の部屋に入ってきそうな気がしていて、まだ信じられない。

 

でも、本当に娘がいなくなったわけではないんです。

私も家族も死後の世界を信じています。

きっと、今も、彼女はここに居てくれているんです。


 

素晴らしいことが起こるんです。

たとえば、蝶や鳥が飛んでいるんです。

信じられないんです。

そうした素晴らしいメッセージを、私は娘から受け取っているんです。


 

とてもつらいことではあります。

あなたの質問に応えなければならないが、娘を失うということではないんです。

ただ、悲しみのプロセスとして泣くことは欠かせないと思います。

 

娘のエイミーは、私に落ち込んだりしないでほしいと考えていると思うので

私はエイミーの遺した財団のためにすべきことが、まだまだ沢山あるんです。

落ち込んでる場合じゃないんです。

 

泣ける時には泣いています。


 

つづく

今、エイミーのためにも落ち込んだりしている暇などないと

気丈に父親は語った。