CEOに昇格したTIM COOK氏
スティーブ・ジョブズ氏の健康不安から、後任に側近のティム・クック氏が
CEOに昇格した。
コンパック、IBMを経験した後にアップル社に入社した人物である。
アップルでは在庫を確認する、予定通りに事業計画が進むようにするなどの
仕事をしてきたが、スティーブ・ジョブズ氏が健康問題を抱え始めてからは
ティム・クック氏は、責任の重い仕事を任されるようになってきていた。
マーケティングの才能をティム・クック氏には要求されていないところがあるが、
今後、アップル社を正しい方向に導いていくためには商品が重要であり、
ジョブズ氏と同様にイノベーションを発揮できるかにクック氏の手腕が試される。
経営陣について、ジョブズ氏は直接部下の報告を受けていたので、
単純な組織であり、情け容赦ない文化であることでも知られている。
したがって、経営陣メンバーは、それぞれ意味があってメンバーに
なっているので、ジョブズ氏が辞任したからといって
すぐに影響が出るわけではない。
ジョブズ氏は、復帰後にコンピュータ、電話、音楽などの分野を根本的に
変革した人物で、5万人の従業員を抱え、毎年6%の成長を続けているので
ジョブズ氏のような人物を真似るのは難しいが、ティム・クック氏も同時に
長年CEOの立場にあり、いつかは後継者となることが言われていただけに
それほどの意外性はない。
アップルの株価は下落するだろうが、後継者はティムクック氏が就任することは
すでに知られているところなので、しばらくすれば安心感が広がるのではないか
とビジネス誌などの関係者は見ている。