ケイシー被告は推定無罪となった
判決直前の不安な表情のケイシー被告
ケイリー・アンソニーちゃん事件について
第1級殺人、児童虐待の容疑について
陪審員は、無罪の評決を下した。
木曜日に量刑判断が下される。
検察に対して嘘をついたということで
偽証罪は有罪となっている。
事件当時、ケイシー被告は子供が行方不明になってから
30日以上も放置し通報しなかったこと、パーティーに
出かけて楽しんでいたこと、パソコンで殺人に関する
検索を行ったことなど不審な状況証拠は残っているが、
決定的な死因となる物的証拠に乏しく立証困難なために
推定無罪となった。
アメリカの陪審員制度は、10人のうち9人が有罪を疑っても
1人が無罪を主張すれば、「推定無罪」となる。
ケイシー被告は完全な無罪になったのではなく
証拠不十分による無罪だった。
結局、事故か事件は謎のままとなった。
ケイリー・アンソニーちゃんの父親は誰なのか?
FBIによるDNA検査の結果、父親でも兄でもないことが判明した。
また、元婚約者も違っていた。
ケイシー被告が母親に語ったところによれば、
ジョージア州に住むエリック・ベイカーという男との間にできた子供という。
エリックは、ケイシーよりも2歳年下で、一晩の恋でできた子供だった。
しかし、ケイリーちゃんが2歳になる直前に、エリックは自動車事故で
死亡したと語っているという。
ケイシー被告は、これまで数々の嘘の証言をしているため、
この話も事実かどうかはわからないとしている。