CNNの報道関係者の多くが、日本の被災地に向かい取材していた。

外人は、日本人が気がつかないようなことを気がついて口にする。


「ハイチやスマトラ島沖、ニュージーランドなどの大地震とは大きく違う点が

あることを知って愕然とした」と報道する米女性キャスターがいた。


そのころ、日本人は長い行列にもイヤな顔一つせずに黙ってがまん強く

並んで、略奪のない品の良い人種と絶賛の報道をされていた時期だった。



「どこの国とも大きく違う点は、被災者のシェルターなどに行くと、

 老人が大変に多いことには驚きました。

 こんなことは、他の国では考えられないことです!


 身体の弱った老人が多いために動かせずに被災者が孤立してしまうという

 新たな問題を生みだしています!」


米人は、日本は老人ばかりの国であることを実感したようだった。




そして、CNNでアメリカでは日本への募金が集まらないのは何故だろうか?

と報じていた。


べつに義援金が欲しいわけじゃないけれども、日本に対しては金銭的に

支援をしたいという気持ちがわりと少ないらしい。


お金以外の「物」で支援したいと考えているアメリカ人が多いようだった。



驚いたのが、あるスポーツ用品店が段ボール箱を置いて、

買い物客達に協力をお願いしていたのが「シューズ」だった。


「日本にシューズを送りましょう!」というのだ。


物凄く沢山の運動靴が段ボール箱に山積みされているのを見た。


アメリカ人は背の低い女性でも160cm以上はあるし、男性でも180cm前後、

体重は100kg前後ありそうな人ばかりが、ドカンと物凄いデカイ頑丈そうな

運動靴を置いていくのだった。


あのアメリカ人の靴のサイズは日本人の足のサイズに合うんだろうか?

日本に送るように調整中と話していたけれども、どうなのかなぁ?


米女性キャスターだって、日本は身体の弱った老人ばかりと話していた。

なんで、日本に運動靴を送ろうという運動を繰り広げているのかが謎だった。


アメリカ人の足に合う靴を、日本人がもらって履けるんだろうか?

私なら、大柄な白人から靴をもらっても困るかも・・・


アメリカ人は、日本人を白人と勘違いしているのか

実は、日本という国を知らない人が多いのか、、、、 気になった。



アメリカ合衆国は、何か甚大な被害を出した新興国で飢餓の人達が出れば

必ず、アメリカのハリウッドスターがテレビ画面に登場して、大声を張り上げて

「彼らは食べる物も飲み水もないんだ!こんな不衛生な場所で生活して

俺までがマラリアにかかってしまうよ」みたいなことを言って、悲惨な状況に

大袈裟にため息をつきながら、世界中に募金の協力を呼びかける。


けれども、日本にハリウッドスターがやってきて、東北地方の老人達を映し出し

悲惨な現場を説明するのを見たことがなくて、甚大な被害を出した日本にまでは

チャリティー活動に入らないことを知った。


まだまだ先進国の仲間である日本は、自分たちで復興できる力を持っている!

と、海外からは期待されているからなのかもしれない。


きっと、また復活できると信じたいけれども、あの福島原発事故で放射能が

垂れ流されてる事態を見るだけで、日本の将来は大丈夫か?と暗雲が

垂れこめてきそうだ。