日頃、私達が喋っている日本語は、主に、日本人の約1億人が

日常語として当たり前のように喋っている。

また、日本人が海外に移住した場合に、100%日本語で会話を

することは困難で、たいがいは英語か、定住する地域の言葉を

話すことになる。


最近、楽天などが会社内で100%英会話で仕事をすると話題になった。

英語圏の取引が増えてプラスになるという考え方もできるかもしれない。


けれども、こうして、少しずつに母国語が英語に圧力をかけられていくと

そのうち、「日本語」という言語そのものが英語に乗っ取られることになる。



世界中で使われている言語は6800種ほどあるそうだ。

ところが、その半分近い3000語は絶滅危惧種にの言語になっており

400語が、ほぼ絶滅の危機に瀕している。


アメリカニューヨークは、世界中の人々の集まる地域であり、

言語も豊富なのだそうで、約800語ほどの言語が話されている。


アメリカに住んでいるからといって、少数民族の言葉を使わないわけでも

ないようで、同じ人種同士では母国語で会話していることが多かったそうだ。

ところが、近頃は、母国語を使えずに英語に押されているようで

2週間に1言語が失われており、英語に支配されているという。


そのため、少数民族の言語はテキストや辞書が存在することがなく

ますます、多くの移民達が母国語を学ぶ機会を失っていくというので、

今、そういう希少な言語を絶滅させないように、言語学者達は

少数言語の調査をしながら保存に必死になっているらしい。


こういった少数民族の言語を残すことによって、そういった国々との

外交が途絶えることなく貿易もつながっていき発展させることもできる

という考え方もできるそうだ。 


ところが、今、世界中の多くの国が英語に圧力をかけられて支配されていて

母国語を棄てる決断をすれば、それは、結果的に、その国の文化が

失われて行くことにもつながっていく。


今から100年近い年月をかけて、世界の言語の50%~90%が絶滅する

恐れがあるそうで、人口が減少すれば、それだけ日本語が絶滅する

可能性も高くなる。


英語や他国の言語を学ぶことは素晴らしいことだとは思うけれど

この国だけで使われている日本語にも誇りを持ち、それを

絶滅させないよう残していく努力は必要ではないかと思った。