2009.7.12記事(再更新)

これまで、肺がんは治療が難しく、肺の摘出手術を行っても

肺機能が低下するなどで、生存率の低さを言われてきた。


ところが、今月に入ってから岡山大学で画期的な肺がん治療が

行われるようになり、患者が肺摘出手術から数週間後には

退院してゴルフなどの娯楽が楽しめるまで劇的に回復しているという。


進行がんなどの患者にも役立つとみられており、

肺がん治療に明るい光がみえてきたようだ。



肺がん患者に『自家移植』


7月2日、岡山大病院では、肺がんの新しい治療法に成功した。


がん患者の片肺をすべて摘出し冷却保存した状態で患部と周辺を

切除後、肺を体内に戻す「自家移植」手術に成功したと発表した。


執刀した呼吸器外科の大藤剛宏講師によると、肺の自家移植成功は

国内初で冷却保存したケースは世界初。


肺を戻すことで術後の呼吸機能の低下を抑制する。


冷却保存は一般の臓器移植で用いられている技術で、摘出した肺の

機能を一時的に保持し、より安全な移植につながるという。


今回の手法は肺の全摘出に耐えられず手術をあきらめていた

進行がん患者に役立つとみられ、治療の選択肢を広げると期待される。


患者は広島県の60代男性。

右肺中枢部などでがんが進行し、病巣のみの手術は難しく、

右肺の全摘出が必要と診断。


提出すると息切れするなど生活の質が低下するのが特に問題だった。


6月中旬の手術では、全摘した右肺に移植用の保存液を注入し、

約8時間の冷却処理をしたうえ、がんを取り除き、病理検査でがんが

ないことを確かめた肺下部だけを体内に戻した。


男性は、約70%の肺活量を確保、既に退院し趣味のゴルフなどの

運動もできるという。


国立がん研究センターのデータ(2008年)では、

肺がんで年間6万6千人が亡くなっており、がんの中で、

男女合わせて死亡者が最多。


同病院によると、海外では肺を摘出後、冷却保存せずに一部を

自家移植した例があるが、肺は摘出して血流が遮断されると

体内に戻しても働かない可能性がある。


大藤講師は会見で、

「移植しても機能しないことがないよう、丁寧に肺を保存した」

と話した。


自家移植は自分の組織を戻すため、拒絶反応が起きない利点もある。


2009.7.3中日新聞より抜粋




こういってはなんだけれども・・・


がんは、見込みのない病院や医師の治療を受けても治らないものでも、

見込みのある病院や医師から治療を受けると治るものかもしれない。


病院の選び方で結果が変わる。




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「蒲田行進曲」出演の風間杜夫、つかさんを偲ぶ「教え胸に刻み、恩返しを」


劇作家のつかこうへい氏が、肺がんのために62歳で死去した。


昨年、9月に肺がんがみつかったそうで、抗がん剤治療を受けながら

病院から演出指導などを行い芝居への執念を見せていたが、

6月からは、殆ど、危篤に近い状態が続いていた。


最近、歌手や芸能人の肺がん報道が多いなと思うことがある。

がんが発見される前は元気にみえた人が、治療を受け始めて

そこまで悪かったのかと驚かされる。


肺がん治療のストレスの大きさもあるのでは・・と思うことがある。