故ボビー・フィッシャー氏、親子鑑定のためＤＮＡ検査へ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005年3月ボビー・フィッシャー

　　　　　　　　　アイスランドに向けて出発した時の姿

２年前に亡くなったチェス王のボビー・フィッシャー氏が、

埋葬されている墓を掘り起こしＤＮＡ検査を行うことになった。

フィリピン女性との間に９歳になる娘がいるが、

ボビー・フィッシャー氏の本当の子供であるかどうかを

確認するためとされている。

フィッシャー氏が亡くなった直後から、女性と娘が２００万ドルの

遺産をめぐって受け取る権利があることを主張していた。

フィッシャー氏には日本人妻もいる。

ボビー・フィッシャー氏は、１９９２年にユーゴスラビアで

チェス大会に参加して優勝したが、当時、アメリカは

ユーゴスラビアに対して経済制裁措置を取っていた。

フィッシャー氏が、度々、アメリカを批判を繰り返したことなど

アメリカ政府からは経済制裁違反として起訴されたため、

その後、姿を消した。

行方のわからなくなっていた４年間ほどは日本に滞在していた。

２００４年成田からフィリピンに向かおうとしていたところ

不法入国していたことが見つかり入国管理局によって収容された。

その後、アイスランド政府から市民権を与えられたため

２００５年３月以降はアイスランドに滞在していたが、

２００８年１月１７日、腎臓を悪くして６４歳で死去した。