イギリスのタブロイド紙は、有名人達の電話や留守電などの

盗聴をしてはゴシップネタを書いていた疑いがあるようだ。


パパラッチ的な、イギリスの悪名高い新聞社にとっては日常茶飯事で

驚くべきことではないようだ。けれども、想像を遥かに超える大規模な

盗聴行為を行っている可能性が否定できない。


2007年、ニュース・オブ・ザ・ワールドの記者が不法に王室メンバーの

音声メッセージに入り込んだとして逮捕されたことがあった。


有名人数千人のハッキング行為を行ったことが判明したが、

警察は、途中で捜査を中断してしまい、きちんと正しく

捜査していないと伝えている。


その理由として、警察は権力のある新聞社と戦うのをやめたのではないか

と見ている。権力のある新聞社というのがニューズ・コーポレーションで

ルパート・マードック氏が経営しており、圧力をかけたのではないかと

考えられている。マードック氏は、ハッキング疑惑について知らないとしている。

今回の疑惑についてはコメントを拒否している。


イギリス、ロンドン警視庁は、この事件について見直すとしているが、

これを捜査すれば、ニュース・オブ・ザ・ワールドだけではなく、

他の新聞社にも大きな影響を及ぼしかねないと、元サンデータイムズ紙の

記者は語る。


イギリスの新聞社の編集室全体が私立探偵を雇い盗聴してネタ集め

をしており腐敗にまみれていた。不法な活動を広く行っていたという。


他人のボイスメールに侵入し、ネタを拾うために私的なデータに

入り込んでハッキングしていたことを示している。



日本の報道の場合は、何もないところから「何かある」ような嘘の証言を得て

報道することがあり、いわゆる「やらせ」報道が多い。真実からは遠ざかる。

イギリスの場合は、嘘をつかない代わりに、他人の秘密を知るために

盗聴をしてプライバシーの中に入り込む。真実ではある。


どちらもモラルが低下しているとしかいいようがない。