盧前大統領が転落死=自宅裏山で自殺か-不正疑惑の捜査中・韓国
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009052300201&rel=y&g=int



今日、衝撃的なニュースが流れた。
韓国の盧武鉉前大統領の死亡報道だった。

盧氏は病院に運ばれた時、すでに心臓の鼓動はなかった。
頭に大きな怪我を負っており、心肺蘇生を行ったが、
医師は午前8時半に打ち切った。

盧氏は7年前に大統領選で勝利したが、有力後援者から640万ドル
(約6億1000万円)のワイロを受け取った疑いで
警察が捜査を行っていた。

早朝に自宅裏にある山登りに出かけたが、一人のボディーガードが
同行した。かなり険しい崖のような場所を登って行ったようだった。
その途中で盧氏はボディーガードにライターを求めたが、
「ライターがない」と答えると、その直後に崖から飛び降りたという。

友人や家族宛に簡単な遺書が残されていた。
自身のブログなども更新しており、大勢の人に迷惑をかけたと
謝罪文が書かれてあったという。
家族によれば、精神的に苦しんでいたという。

ボディーガードは身を守るためについていた筈だが、
何をしていたのかが問題となっている。

本当に自殺だったのか、何故、自殺をしたのかを警察は捜査している。
盧武鉉氏の妻は、土曜日に警察の事情聴取に応じる予定になっていた。
また、盧武鉉氏も二度目の事情聴取に応じる予定があった。



遺書の内容
あまりに多くの人々に迷惑をかけた。
私のせいで多くの人が受けた苦痛も推し量ることができない。
余生も他人の足手まといになるしかない。

健康がよくなく、何もできない。
本を読むことも、文章を書くこともできない。

あんまり悲しむな。
生も死も、みな自然の一かけらではないか?

すまなく思うな。
誰も恨みに思うな。
運命だ。

火葬してくれ。
そして家の近くに、
とても小さな石碑を一つだけ残してくれ。

昔から考えていたことだ。


盧武鉉氏略歴
貧しい家庭に生まれた。夜間に警備会社の仕事をしながら高校を卒業した。
1968年~1971年に軍に入隊したが、その後、大学には進学せずに
自力で1975年には司法試験に合格をした。
1977年に判事になった後に、人権派の弁護士になった。
学生運動の活動家などの擁護などを行った後に、
1980年代に政界入りを果たす。2002年大統領となった。