3月8日に北朝鮮で代議員選挙が行われ、333号選挙区から立候補した
金正日総書記が再選したが、この時に、金総書記は後継者を発表するのではないか
と憶測が流れ、特に、三男の正雲が後継者になるのではないかと言われていた。
この時、アメリカCNNの報道では、金正日の実妹である金敬姫(キム・ギョンヒ)の
夫の張成沢(チャン・ソンテク)が、実権を握るのではないかと報道していた。
誰が権力を握るか、政府や朝鮮労働党の陣容をみることで北朝鮮の今後の動きは
わかってくるものとみている。南北朝鮮の緊張があることで、北朝鮮は高専的な言葉で挑発し、
北朝鮮軍は戦闘の準備がある、ミサイル発射の用意があると繰り返しているが、今後、
後継者が決定しない場合は、軍が国を統制していくとみられる。
と、これは今年3月にCNNで報道された内容だった。
あれから1ヶ月が経過して、その間には北朝鮮がミサイル発射をさせたが、
相変らず、後継者は誰になるのかと後継者問題は報道されている。
ミサイル発射の日前後には、金正日総書記の長男がマカオで日本の報道から
取材を受けていたと思うが、まるで他人事のように日本にも守る権利があると語っていた。
最近も取材を受けていたようだが、「私は軍の方針に従うだけだ」といったような
発言をしていたと思う。その発言から、金一家がコントロールできないほどに
軍が力を持ち始めているのかと感じた。
少なくとも、アメリカは、近い将来、金総書記が親族を後継者に指名しなければ、いずれは、
金一家以外の軍の誰かが総書記となり、統制する国家になるとみているようだった。