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サウジアラビア(リャド)では、結婚の最低年齢が法律によって
定められていない。最近、13歳と14歳の姉妹が、父親によって
強制的に結婚させられたことを母親が人権保護団体に訴えた。
娘達の母親は娘を取り戻したいが、この気持ちが夫に知れると
何をされるかわからないと、夫からの反撃を恐れている。
サウジアラビアの女性達は夫に対抗できないので、ここ最近は
ネット媒体を通じて、女性の立場の弱さなどを訴えようとしている。
以前にも、8歳の女の子が母親に反発したために、その父親は
娘を無理矢理に50代の男性のところに嫁がせてしまった。
彼女の夫には思春期を過ぎるまではセックスをしない礼状に
サインをさせて、その男性との間に何も起きないように求めた
ということがあった。
サウジアラビアでは、昔から結婚という形式を利用して
親が結婚相手の男性側から支度金をもらう風習があるらしい。
これは人権を無視した人身売買に近いようなものだ。
それでも、この国の女性達は、何も文句が言えないままに
無理に結婚させられている。
これまで、そういったことをタブーになっていたようだったが
あちこちで行われているらしい。
今のところは、法的に結婚の最低年齢を定める予定はない。
裁判所は法よりも、親がこういったことをしないように指導する
ことが大切だと説明している。そのため、手放してしまった娘を
取り戻す方法がないので、泣いている母親が多いという。