2009.12.22

下記記事は、オバマ政権になって間もない頃に、テレビ番組に

ビル・ゲイツ夫妻が登場して語っていたものだった。

ビル・ゲイツ財団が寄付を行うのは、科学技術分野などにおいての

未来投資であり、アメリカで優秀な人材を育んでいきたいからとしている。


アメリカは教師の給料が安くて、待遇が良いとはいえないのか、

日本ほどには積極的に教師を目指す人が少ないようだ。


オバマ政権になって、まだ間もない頃に、あるアメリカの小学校の実態を

報道していたことがあったけれども、電球やトイレットペーパーなどを

生徒達が家から持参して学校に寄付をしていると話していた。


また、学べる校舎がなくなったので、トレイラーの中で授業を受けるなど、

学校そのものが老朽化したりして危険で、柱にヒビが入っていても

建て替え予算がないと報道していた。


一般的な公立学校の子供達だったと思うけれども、日本の市町村では

考えられないような悲惨な状態だった。


高度な教育を受けられる、一部の限られた学生に対しての未来投資は行われても

現状で、まともに授業も受けられないような子供達に対しては、野放し状態に

近いものがありそうだ。


アメリカは高級住宅街に住む子供達と、そうでない子供達との差が激しいようで、

地域によっては識字率も高くない。そういう子供達が増えれば、生活資金欲しさで

結局、麻薬の密輸・密売など犯罪で生計を立てる子供達が増加する。


メキシコ国境付近では、小学生ぐらいのアメリカ人の子供達が麻薬の

密売人達からリクルートされて、麻薬の売人をしたり殺人依頼を受けて、

ゲーム感覚で殺し屋をやって金儲けしている実態がある。


多くの日本人達は、アメリカンドリームを夢見てアメリカに渡ることが多いけれども

アメリカで金持ちが何割いるかを考えると、実際は、本当に僅かしかおらず、

学校も通えず、病院にも行けないでいる人達が多い。


日本は、鳩山首相がようやく子供手当ては所得制限なしと決定したので、

該当の全ての家庭に子供手当てが配られることになり、手厚い教育が施される

わけで、これは優秀な子供達が育つことを期待できるのだろうと思う。


アメリカの教育については、家に資金力があり学びたい子供達には手厚いけれども

全ての子供達に対してどうかといえば、アメリカに居ながらアフリカと変わらない生活を

している人々も多いので、理想論と現実がかけ離れたところにあるように感じることがある。


この大きな財団は、底辺の暮らしをしている人々に対しては

支援を行わない慈善団体なのかなと思った。



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2009.3.23



                           ビル・ゲイツ夫妻

世界のできごと

       メリンダ・ゲイツ
世界のできごと  
             ビル・ゲイツ   
世界のできごと


ビル&メリンダ・ゲイツ財団  

ビル・ゲイツ夫妻は2000年に世界最大の慈善基金団体を創設した。


ゲイツ夫妻は、アメリカの教育は、教師の質に問題があるのではないかと

考えているところがあるようだ。日本ほど、教育者の待遇が良くないらしい。


熱意があって教師という職業を選んだというよりは、他に良い仕事が見つからなかったので、

妥協の結果が教師に行き着くのか、高度な技術や能力を持った教師が指導することで

生徒に良い影響をもたらすと考えて、それを理想としている。


そのため、将来的に、科学分野で優秀な人材が出てこなくなる事を危惧しているようだった。

開発できる人材が育たなければ、アメリカ経済を支えていけなくなる。

IT技術の優秀な人材を育てるために、財団はその基金を惜しみなく社会に貢献して

いきたいと考えているようだ。


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ビル

マイクロソフトの状況は、今の状況に回復するには時間がかかるというが、

エンジニアの仕事は減ってきているが、素晴らしい大学が閉鎖されるわけではない。

そこには未来がある。マイクロソフトをはじめ、さまざまな分野の企業があり、

PCのソフトウエアや遺伝子やエネルギーなどの分野などに、さまざまに投資して

いくだろうと思う。医療やさまざまな問題は、10年先のことを考えなくてはならない。


メリンダ

夫のほうが全ての物事に対して楽観的だと思う。

アメリカの教育システムについて良いなと思えば、他のワクチンの

問題を心配することによってバランスを取っている。



 財団の注目している点として「教育問題」を挙げているが、

  アメリカの教育システムで何を改善しなければならないのか?

ビル

教育システムというのは、いったい今どうなっているのかと思うが

あまり、長い間、学んでこなかった、改善されてこなかったシステムだと思う。

今、財団は厳しい目標を掲げているが、量的な問題となっている。




 アメリカは、人口一人当たりの教育費はヨーロッパよりも多いお金を使っているが

   なぜ、今、アメリカの教育システムは良くないのか。


メリンダ

それはシステム自体を変えなくてはならないからです。

この情報技術の時代に、どういったものを持ってこなければならないのか、

大学で必要な高校のカリキュラムなど、さまざまなことを考えなくてはならない。


素晴らしい仕事をするために、大学で学ぶためには高校レベルで

しっかりと大学の準備をしなければならないということです。

そのシステムをつくっていかなければならないが、そのためには

どうしたら影響力のある教師を選ぶことができるかということです。


アメリカの教育システムですが、小1~高3まで多くの生徒がいる。

このクラスルームの中だけではなく、様々な場所で子供達に教育を

与えなくてはならず、実現していかなければならない。




 才能のある人たちを、教師や指導者として引き抜いていけば良いのか。

  大学の高い教育を受けた女性達が多くいるのに、仕事を手に入れることが

  できなかった人たちが、仕方なく教師になっているという状況ではいけないと思うが?

  どのようにしたら優秀な人材を確保できるのか。

ビル

給料を上げるのも方法の1つだが、スキルを移動させることが重要だと考えている。

ボーナスを得られなかったり、年金が充分に確保されていなかったりで、

教師が同じところにつかないというケースがある。




Q アメリカは、今後も経済力を維持していけるのか。

ビル

教育を受けた科学分野の卒業者になる人がいなければ、将来、問題が起きてくる。

今は裕福な国だが緩和されていき、今後20年後に影響が見えてくるだろう。




 20年間に起きてきたような、情報技術の革新は起きると思うか?

ビル

これからも、継続されていくと思う。3Dの技術などもある。

職場でのデータの扱い方、ナビゲーション、エネルギーなどの分野で

前進があるのではないか。マイクロソフトがうまくやってきたのも、

それだけの研究開発の予算があったからだ。