30年以内に70%の確率で起きる!? もし首都直下地震が起きたら…専門家が算出する被害想定は?
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(TOKYO FM「防災FRONT LINE」2021年1月16日(土)放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/08c54ac241dad4eb18d78d351376153e933f3462
島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。
1月16日(土)の放送では、防災科学技術研究所の平田直先生に
「マグニチュード7クラスの地震」について伺いました。 1月17日(日)で、
阪神淡路大震災が発生して26年となります。1995年1月17日早朝の5:46に、
兵庫県南部淡路島北部の深さ16kmを震源としたマグニチュード7.3の地震が発生しました。
強い揺れや火災で全半壊した住宅は、およそ25万棟。死者は6435人、
負傷者はおよそ4万4000人に達しました。日本に住んでいる以上、私たちは地震と
向き合っていかなければいけません。防災科学技術研究所の平田直先生にお話しを
伺いました。
まず地震について、平田先生は「地下の岩石に強い力が加わって、
岩石の弱い部分がずれるように破壊されるという自然現象です。岩石が破壊されると、
まわりに強い力を加えるので、地表が強く揺れて耐震性の低い建物が壊れるなど、
社会に大きな影響を及ぼします。人が感じないぐらいの小さな地震を含めると、
1年間に数十万回の地震が起きています」と言います。 首都圏ではマグニチュード7クラスの
地震(=首都直下地震)が、30年以内に70%の確率で起きると言われていますが、
この“首都圏”とはどこからどこまでのことなのでしょうか? 平田先生によると、
「首都圏と言われているのは、北は茨城県の霞ケ浦ぐらい、南が房総半島の南端で、
東は千葉県の銚子、西は小田原あたりの南北150km、東西150kmぐらいの広い範囲で、
マグニチュード7クラスの地震が起きるということが予測されています」とのこと。
そして、現在の地震学では「都心や都内などで起きる地震の確率は、求まっていない
状況」としながらも、「首都圏のどこかで、神戸や熊本で起きたような地震が100年に
5回ぐらいは起きる。それは、30年に換算すると約70%の確率になるっていうことが
わかっている」と警鐘を鳴らします。 首都直下地震が都心部で起きた場合の被害想定を、
平田先生に伺いました。
「(都心部で)熊本地震や阪神淡路大震災を起こしたような
マグニチュード7クラスの地震が起きると、死者は最大で2万3000人、このうちの7割は
火災で犠牲になると言われています。建物の倒壊で下敷きになって亡くなる方もおよそ
6400人になると考えられていますので、これはちょうど1995年の阪神淡路大震災のときの
犠牲者の数とほぼ同じです。建物の倒壊による死者が少ないということはないですし、
それと同時に火災による被害が大きいと言われています」 地震後、火災を発生させない
ために、揺れが収まったら電気機器類のスイッチを切り、プラグを抜きましょう。
ガス機器を使用していた場合は、火を消してガス栓も閉めてください。家から離れて
避難する際は、必ずブレーカーを切ってから外に出てください。