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現在は、ネット社会です。
各家庭にパソコンは、当たり前で、さらに、高性能のスマホを持ち歩く時代となりました。
当物件も、早い時期に、NTTの光ファイバーを建物内に引き込み済みで、全部屋が、Bフレッツを
接続できる通信環境を整えています。
ただ、最近は、無料インターネットを謳い文句にするアパートが多いようです。
当物件は、無料インターネットではないので、様々なインターネット業者や通信会社が、
無料インターネット設備を売り込みに来ます。
しかし、詳細を調べたり、聞いたりしたところ、これらのインターネット業者の設備を導入した場合、
住人たちのインターネットセキュリティーが、保証できないと、まだ、導入をストップしています。
なにが、心配なのかを説明します。
一般的な、アパートの無料インターネットは、写真のような仕組みです。
アパート建物の外側に光ファイバーケーブルを引き込み、そして、家庭で使われているようなルーターを接続します。
このルーターの裏面にあるLANの差込み口は、10個から20個もあります。
要は、ひとつのブロードバンド回線を10部屋から20部屋につないでいるのです。
また、セキュリティー監視装置や防犯対策は、やっていないようなので、犯人が、外側から
このボックスを開けても、警報装置がないので、誰もわかりません。
各部屋へのLAN回線の引き込みは、建物の外側からやるようです。
なんのことはない、単に、20mから30mの長いLANケーブルで、引き込んでいるだけのようです。
あまりにも、単純な仕組みで驚いてしまいます。セキュリティーは大丈夫なのでしょうか?
そもそも、大事なネット接続装置を外に設置するのは、危なくないですか?
私の物件は、建物内に光のメディアセンターを設置していますし、オートロックなので、外部の人間が、
この接続装置を勝手に開けて、盗聴することはできません。
さて、当物件に売り込みにくるインターネット業者や通信業者は、小規模または、
零細企業がほとんどです。
そして、無料インターネット接続の仕組みを聞くと、とても簡単な仕組みで、
とても心配になってきます。
接続は、一般家庭のインターネット接続と全く同じです。
基本は、電話回線または光回線からブローバンドルーターに接続し、このルーターの裏面に
LANケーブルを接続できる差込口が4つまたは、5つあるので、それを家庭内のパソコン数台と
つなぐという仕組みが、家庭用インターネットの仕組みです。
ルーターに5つのLANの接続口があれば、家庭内で、5台のパソコンにつなぐことができます。
売り込みに来る通信業者の場合、このルーターが特殊で、裏面に10個~20個の
LANの差込口があり、そこから、延長LANケーブルを建物の外側に引き10~20の
各部屋の中に引き込んでいるだけなのです。
これでは、各部屋のパソコンどうしは、直接、LANで結ばれることになり
IT技術に詳しい人間であれば、簡単に隣りの部屋のパソコンに侵入できてしまいます。
また、ブロードバンドが1回線しかないのに、10部屋~20部屋が、同時にネットに接続した場合、
通信回線速度は、とても遅くなることでしょう。さらに、光ケーブルテレビなど重いネットに
つないでいる部屋があれば、他の部屋の通信速度は、極端に遅くなります。
2012年に、元IT企業の片山容疑者が、明治大学の学生のパソコンを乗っ取り、遠隔操作をして
ネットを使った犯罪を起こしました。
自分のパソコンに侵入されますと、銀行口座の番号やパスワードを盗まれたり、クレジット決済を
悪用されたり、さらに、片山容疑者の事件ように、パソコンを乗っ取られ、自分のパソコンを勝手に
遠隔操作されることにより、ネット犯罪に利用される恐れがあります。
同じ、LAN回線でつなぐと、それが容易になります。
たとえ、当物件のお住まいの方が、全員、身元が確かで、そのような犯罪行為を行わないとしても
だれか、ひとり、片山容疑者のような犯人にパソコンを乗っ取られますと、そのパソコンを起点に、
建物住人すべてのバソコンに容易に侵入される恐れがあります。
自分は、セキュリティーソフトでしっかりガードしていたのに、他の部屋のパソコンがセキュリティー
管理が甘く、IT犯人に乗っ取られたことで、LANを通して、自分のパソコンに侵入される恐れがある
と思うのです。
そのへんの心配を業者にお聞きしたのですが、明確な対策や安全性などを説明してくれる
業者はいませんでした。
そういったセキュリティ面の責任は、業者の方で持ちますので、大家さんには、いっさい迷惑を
かけませんので導入してくださいと言うのですが、これらの業者は、小規模または零細企業
ばかりで、しかも3~4年で、つぶれては、また、他の会社名で事業を再開するところが多いと
聞きます。本当に、被害者の保証をしてくれるのでしょうか??
また、スイッチングハブを導入すれば、素人では、他の部屋のパソコンに侵入しにくくなるかも
しれませんが、片山容疑者のようなプロのハッカーなら、スイッチングハブなど、簡単に破ることが
可能です。 零細企業の業者ですと、スイッチングハブすらも、導入していないところが多いようです。
(上の写真のケースの場合、ルーターに直接接続しており、スイッチングハブは見当たりません)
無線LANの場合は、さらに危険だと思います。長くなるので、詳しくは書きませんが、、住人たちが
使っているアクセスポイントに、よく似た名前のニセのアクセスポイントをつくり、そこに誘導するのが
現在のハッカーのやり口です。間違って、アクセスしてしまうと、ログ情報を抜き取られてしまいます。
ということで、セキュリティー面の保証ができないので、当物件は、無料インターネットは
導入しておりません。
そのうち、プロのハッカーでも侵入できない完璧なセキュリティーのスイッチングハブが開発されれば
無料インターネットを導入しようかと考えております。
ただ、その場合も、住人の利用する時間帯が重なった場合、通信速度は遅くなると思います。
下は、Bフレッツ専用ルーターです。 裏面にLANの差込口が4つあります。
ということで、現状、当物件では、各部屋ごとにBフレッツをご契約していただき、インターネットの
ご利用をお願いしております。NTTのBフレッツで、現在、月額4500円くらいかと思いますが
、セキュリティーのためにも、各自でご契約をお願いしております。
この場合、各部屋ごとにルーターが設置されることになりますので、部屋以外からの接続は
難しくなり、安全といえます。