小雨の散歩
ヒマラヤスギ
メタセコイア
アオモミジ

アオモミジはあの人だと決めている。
アオモミジの近くに沼があり、水際まで枝をしな垂れさせている。
小さな手のひらのような
葉がクルクルと沼に散り
私はその濁った沼に落ちたモミジの葉を追いかけて
沼に吸い込まれて行った。
私は沼に住む鯉になった。
ずっと一緒に居られる。