③ 〜着付け講師としての私〜 はこちら

 
 
着物を着るだけでは
   美しくはなれない ④
 
〜着付け講師を辞めてからの私〜
 
 
 
着付けの講師を辞めた理由は
ズバリ、着物の買い過ぎです。
 
 
次から次へと目に移る着物が
欲しくなって、生徒さんに
お勧めするはずの展示会が
いつしか自分のものに
変わっていきました
 
 
 これじゃ一体何をしてるのか
分からんなと反省する日々。
 
 
いい着物を着て先生、先生と
言われても、自分の生活に
満足出来ていないんですもの。
 
 
自分のやりたかったことは
本当にこれ?生活も
アップアップするほどのローンを組んで
本当にこれでよかったの?
と自問自答した結果、着付けの
講師を辞める決断をしました。
 
 
着物のお手入れを全て終え、
箪笥にきっちり直し、
もう二度と着ないと思い、
近所にできたスーパーに
務めることにしました。
 
 
 
決して華やかではないし、
両親も近くで顔を刺すと
渋ってはいましたが、
事務員で外には出ないからと
言いくるめ、勤め始めました。
 
 
娘くらいの歳の同僚との
仕事は思いの外楽しく、
美しいとか、心が満足するとか
そんなことは考えなくなり、
ただ毎日仕事に行って、
着物の生活とすっかり
離れていました。
 
 
着付けから離れていた
10年間に着物を着たのは
冠婚葬祭の時と
子供達の入卒がらみの時
くらいでしょうか。
 

《大学の友人と学部創設何周年のパーティーへ》
 
一度と身につけた
『着物を着る』という技術は、
案外忘れていないもので、
時間はかかるものの
なんとか着られるものだと、
我ながら驚きました😊
 
 
反面、写真を見たときの
姿がやはり納得行かず、
ガッカリして、
もう一度着物に近づく
気持ちにはなりませんでした。
 
 
着物を着られる技術があっても、
美しくなれる訳ではない。
たとえ美しく着物を着ても、
その振る舞いは変わりません。
おまけに容姿、体力は
衰えていく一方。
 
 
日々老いに近づく自分だけれど、
せめて洋服でもおしゃれにすれば、
なんとかなるかなと、
とにかく若く見える
洋服を探したけれど、
若者の洋服が入る体型でもなく
入る洋服はどうもババくさい。
 
 
 
 
友達の話でも、出るのは
病気とお墓の話ばかりになり、
それも笑いのたねでした。
 
 
その頃の楽しみは
携帯のゲームでした。
 
 
Facebookの存在を
知ってはいましたが、
食レポを投稿するものだと
思っていたので、
自分もたま〜に投稿しましたが、
特に面白くも楽しくもなく
ほとんど見ることもありませんでした。
 
 
ところがある日
Facebookに友達申請が来た
知らない女性に
とても興味を惹かれました。
 
 
凛としたという言葉がぴったりの
雰囲気を持ったその人は、
「しぐさ美人メソッド」の
講師をしていますということでした。
 
 
なんだろうそれは。
 
 
怪しげな勧誘に引っ掛かったら
あかんあかんと、
見ないように気をつけましたが、
あかんと思ったら余計に
見てしまうのが人の常。
 
 
ストーカーのようにその方の
投稿を興味を持って見続ける日が
続きました。
 
 
そして、とうとう体験レッスンを
一度受けてみようと思い、
先生に連絡をとりました。
 
 
どんな所に惹かれたか?
 
 
スッとした先生の佇まいでした。
力の入らない、
本当に自然な立ち方。
 
 
先生の姿を見て、
着物を着た自分の
嫌だったところが、
直せるんじゃないかと
思ったんです。
 
 
ガニ股
         草履がパタパタ鳴りました。
 
 
姿勢が悪い
           なんで首が前に出てるの?
 
首が短い
 一見きれいに見えますが、襟と首がくっつきそうです。
 
 
あと、
 
反り腰
重度な肩こりなどの
身体の痛みが無くなる?
などなど。
 
 
これまで治るものとも思わず
いたものが、治るかも?
私でも?
 
ほんまかいな。
 
 
そう思いながらでしたが、
「しぐさ美人メソッド」講師
への道を歩み始めて行きました。
 
 
今日はここまで。
 
 
 
 
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ 
 
 
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

       しぐさ美人メソッド 公認講師

       所作協会 プラクティショナー

 

           大阪紬  稲田 康子

 
   私のことはこちらから
   ↓ ↓ ↓ ↓ ↓