《マイストーリー》 49
母校での教育実習で恩師に叱られる
あれこれ悩みながらの大学生活でしたが、
中学の英語の教師になるために受講し続けた教育課程。
いよいよ、教育実習に行くことになりました。
私の母校は、岸和田市にある公立中学。
私の時には荒れていた中学でしたが、少し落ち着いた様子で、
当時の担任がまだ母校で教鞭をとっていらっしゃいました。
とても懐かしく、全く変わっていらっしゃらない!
先生って不思議ですよね。
何年経っても、当時の記憶が瞬時に蘇る特技をお持ちです。
私がすっかり忘れているようなことも、あんなことがあったねとか。
先生、恐るべし。
私が、その中学で担当させていただいたのは、
なんと私の弟の学年
それはちょっと…
と思ったのですが、先生が、
大丈夫!
何が大丈夫やねん
と思い、先生の後について教室に入っていくなり、
あ、〇〇の姉ちゃんや〜
案の定、顔見知りの弟の友達が叫びます。
そりゃそうだよなぁ。
と思いながら、自己紹介から始めました。
英語の楽しさをわかってほしいと思いながら、
授業を進めていくのですが、やはり中3にもなると、
英語が好きな生徒、嫌いな生徒が既に分かれていて、
同じ授業で理解を深めるのは難しいなと感じた2週間でした。
高校で約1年ほどテニス部だったので、
テニス部めんどうみてくれるか?と言われ、
「お見合いをするから辞めます」なんて理由で退部したとも言えず、
指導などをしたのですが、中学の大会で優勝した経験者チームが、
ラリーを終えた後、私のところにやってきて、
「お願いします!!」
なんてコメントを求められた時は、マジで吐きそうでした
後の祭りですが、真面目にテニス部やっとくんだった~
さてさて、テニスコートに向かうべく、とぼとぼ校庭を歩いていると、
ソテツの木の根元で生徒が二人、パンを食べていました。
なんでそんなところでパンを食べているの?
クラブがすぐ始まるので、時間がなくて
先に着替えたから、ここで食べてる。
そっか。
先生も食べる?
いいの?
1個余ってるねん。
すみません!(三人直立)
私が注意しないといけないのですが、
美味しそうだったので、一緒に食べてしまいました💦
は、は、は。 先生もおったんか
校庭で食べたらあかんやろ。
注意してや。
先生が行かれてから、ごめんね。 怒られたね
彼らは、「面白かったです~」と言って部活に向かいました。
お別れの日、生徒たちに
「先生。 早見優に似てるから、夏色のナンシー歌ってよ!!」
と言われ、 一曲披露。
歌っているときに、教頭先生の見回りが
最後まで、焦りまくりの教育実習でした。
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また遊びに来てね。 (遊びに来たんちゃうよ)
面白かった。(漫才しに来たんちゃうよ)
いい先生になってね。(それはありがとう)
校庭でパン食べたらあかんで!!(はい、ごちそうさませでした)
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などと、コメントをたくさんもらって、
楽しかった教育実習は終わりました。
その後も、町で生徒たちに会ったら、
先生元気?
って、声をかけてもらい、先生になりたい気持ちが
さらに強くなりました。
なのに、なぜ、ならなかったのか。
続きは、NO.50へ
サッカー部の忘年会
しぐさ美人メソッド 公認講師
大阪紬 稲田 康子