●経済学に感情の要素を取り入れる
こんにちは、 ‟小さなお店の縁の下の力もち” SB財務相談合同会社(大阪・神戸)コンサルタントの福井です。
先日、地下鉄の定期券を落としてしまいました![]()
通勤定期ならまだしも、学割定期で、しかも6ヵ月だったから…![]()
どれほどぼくが落ち込んだかは、みなさんのご想像の通りです。
(その後、警察から「落し物」の連絡を受け、無事に返ってきました
落とし場所は、、、ぼくの事務所が入っているビルでした(苦笑))
さて、ぼくが定期券代として払ったのは3万円でしたので、定期をなくしてしまった場合のぼくの損失は3万円ということになります。
定期失くした~!って騒いでいた日、ふと通帳記入をすると思いがけず3万円の入金がありました。
ぼくの契約している生命保険の一時金が入ったのです。
予想外の利益3万円ということです。
ということは、その日のぼくは、
生命保険からの入金で 利益3万円
定期券を紛失して 損失3万円
→差引すると、損得なし。
ということになります。
こんな風に数字を客観的に見て分析をしていくのが、従来の経済学の在り方だったんです。
そう、「+3万円」も「-3万円」も絶対値でみれば同じですから。
しかし、どうでしょう。
たとえば、みなさんのお財布の中に誰かが無条件に3万円をプラスしてくれた場合の「嬉しい」気持ちを長さにしてイメージしてみてください。
次に、みなさんのお財布の中から誰かが無条件に3万円を抜き取っていった場合の「嫌だな」っていう気持ちを長さにしてイメージしてみてください。
同じ長さでした??
たぶん、違いますよね。
きっと、「嫌だな」の方が長かったのではないでしょうか。
実は、人間は
「得する話、利益額より、損する話や損失額の方に、敏感に反応していくもの」なのです。
そういう、ある種のバイアスがかかるのです。
このようなことを踏まえて経済・経営を考えていこうという分野が
「行動経済学」といわれる分野です。
行動経済学では、他にも、
たとえば2万円給料が上がるとして、今年は昇給はないだろうなという事前期待を持った人と、5万円くらいは昇給するだろうと事前期待をしていた人では、給料アップに関しての嬉しい気持ちに違いがある。
とか、
「今やめたら、これまでかけた費用と労力がもったいない」と考えて、もうやめた方がいいのにやめられない。
→ちょっと前に書いた「妖怪ウォッチ」とか「ポケモン」のガチャガチャなどは全部揃えないと、ここまでせっかく集めたのにもったいないという感覚を植え付け、途中でやめられない感を作っているわけです。
サンクコスト(これまで費やしたコスト)があるゆえに、やめられないんですね。
などなど…
ぼくたちはホント、合理的に動くことができていないんだなぁって実感させられます。
事業を進めていく上でも、行動経済学の視点で損失を回避したり、あるいは集客につなげたりできたらいいですね![]()
あ、そうそう。最近、テーマパークに行ったり、イベントに行ったりしますと「スタンプラリー」をよく見かけます。
会場を回りながらスタンプを押していくっていう、あれです。
先日、淡路島の淡路夢舞台に家族で遊びに行った時も、スタンプラリーがありました。
小1の息子はそういうの大好きで、スタンプを見つけては楽しそうに押していました。
帰る時間になり、1つだけスタンプを押し忘れている場所を発見!?
押さずに通り過ぎてしまったんですね…。
息子は「あと1個だから押しに行きたい」と言います。
しかし、その1つを押すためには相当歩かなきゃいけません…。
「なぜ、そんなにスタンプを押したくなるか考えてごらん。それって行動経済学で言えば『サンクコスト』って言うんだよ。ここまでやったんだから、やりきらなきゃ損みたいな感覚。そんなのに惑わされちゃダメだ。戻るとけっこう時間かかるから、押さずに帰ろうよ」
と6歳の息子に説明するわけにもいかず、、、、結局押しに戻りました(笑)
おそるべし、サンクコスト。
あなどれない、行動経済学。
ま、いいです。
嬉しそうな息子の笑顔を見られたから…![]()
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