本日ご紹介する症例の患者様は40歳代の女性、約14年前に他院で鼻のシリコンプロテーゼ挿入、約2年前に別の他院で鼻尖形成、異物(オステオポール)挿入、小鼻縮小、鼻翼挙上、人中短縮をお受けになられていました。
不自然な鼻を自然に見えるようにしたい、鼻先の皮膚が破れそうなので異物(オステオポール)を除去したい、人中をもう少し短くしたい、などのご希望がありました。
術前の状態です。
非常に不自然な鼻と言えますが、その理由として
1) 鼻根点(軟部組織ナジオン)が高く、アバター鼻
2) 鼻筋に不自然な段差(シリコンの下端)
3) 鼻先が尖り過ぎ(オステオポール、および皮膚の菲薄化)
4) 下から見ると鼻が土台(鼻中隔)から歪んでいる
5) アップノーズであるため人中短縮の瘢痕(傷)が丸見え
以上が挙げられます。
今回は肋軟骨で土台から鼻を作り直し、鼻筋も肋軟骨で形成、鼻先は異物除去のうえで薄くなった皮膚を肋軟骨膜や脂肪組織でカバーすることとしました。
術前→術後3ヵ月半(完成度80%)です。
術前に不自然と評価した点に関しては概ね改善されました。
鼻先は自然になったものの丸みは強めに見えています。
これは術後3ヵ月半という点を考えると1年程度経過する頃にはもう少しシャープになると思われます。
術前後比較の解説画像です。
患者様にも大変ご満足いただけました。
術後3ヵ月半時点での肋軟骨採取部の傷の状態です。
傷は6~12ヵ月程度でかなり目立たなくなるのでここから更に落ち着きます。
ご参考になりましたら幸いです。