本日ご紹介する症例の患者様はまぶたの厚ぼったさを改善させつつ自然な平行型二重にしたい、というご要望でした。
まずは術前の状態です。
厚ぼったい瞼をスッキリさせるのは実際にはかなり難易度が高いものです。
私もいろいろと工夫をしつつこの問題に取り組んできたので、先日の日本美容外科学会(JSAS)のシンポジウムで発表してきたところです。
↑学会HPより。
まぶたの厚み改善手段としては以下の方法が考えられます。
・眉下リフト(眉下切開)
まぶたの皮膚は睫毛に近いほど薄く、眉毛に近いほど厚い。このため、眉下リフトで厚い皮膚を除去すれば厚みの改善につながる。
・ROOF切除
まぶたの構造は一番表が皮膚、次に眼輪筋、その下に眼輪筋下脂肪(ROOF)となる。皮膚は削れず、眼輪筋の切除は整容的にはあまりよくないため、美容外科的に厚みを改善する場合はROOFを切除(正確には減量)する。
・眼窩脂肪切除(脱脂)
埋没法と併用で行われることが多い手技ではあるが、比較的簡便な反面、解剖学的には眼窩脂肪はまぶたの厚みに寄与していることは多くなく、厚みの改善にはつながらないことが多い。
上記施術では二重は形成されないため、今回は厚みの改善として眉下リフトおよびROOF切除を、平行型二重の形成として全切開法眼瞼下垂、および目頭切開を行いました。(いずれもMD式)
手術デザインは以下のようになりました。
術前
術後6ヵ月
ご要望を概ね実現できたものと思います。患者様にもご満足いただけました。
ただ、今回の症例では術後のダウンタイムは想定よりも長かった印象です。
術前
術後10日抜糸直後(完成度20~30%)
術後1ヵ月(完成度50~60%)
術後3ヵ月(完成度80~90%)
術後6ヵ月(ほぼ完成)
このように3ヵ月と6ヵ月も結構違いますし1ヵ月はまだまだ完成には程遠い印象です。
腫れの改善の早い遅いはやはり患者様により差がありますが確実に6ヵ月に向けて改善していくのでゆっくり待つ必要があります。
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