再発したことは分かっているような母だが、
再発したことよりも、胆嚢の膿を排出するためのドレーンが痛いらしく、
その痛みでかなり凹んでいる模様。

膵頭十二指腸切除術後も痛みなどなく、
癌と診断されてからずっと痛みを感じてこなかったのに、
今になって痛くてたまらないらしい。

主治医曰く、胆嚢に直接チューブを入れてるから、
動くと時に胆嚢の壁にチューブが当たって痛むらしい。
母もその話は聞いたようだが、いまいち理解していなかったようだ。
そう聞かされても、多分もう死んでしまうんだと思ってるのだろう。
元気がないらしい。

そして、主治医は言った。
「極稀に予断を許さない事も発生するので念頭に置く様に。」と。
直接主治医に話を聞いた訳では無いので要領を得ないのだけども。
肝転移している上に、胆嚢炎も併発している。
一時は血圧低下に陥りもした。
悪化していても、血液検査の数値には出ない人がいることも知っている。
その全てを鑑みた一言なんだろうか。
それとも、余命幾ばくもないのだろうか。

そんな状態で、落ち込んでいる母になんと声を掛ければいいのだろうか。
「母の居場所はここ(病院)じゃない!
いちご家の要員なんだから、いちご家に帰らないと!
だから早く元気になるイメージをするのです!」
とでも言えばいいのか。
かと言って、
「どんな形でもいいから、生きて欲しい」
とか言ってしまったら、余命宣告されたのかと思わせてしまう。
どうやったら生きる気力が戻るのだろう。

 私自身は癌患者ではないし、死ぬかもしれないという恐怖と
常に隣合わせの状態になったことも無い。
だから無責任に「頑張って!」とか言えない。
それでも前に入院した時は「早く帰りたい」って言ってたのに、
最近はそれも言わない。
早く帰りたいって言えないくらいしんどいのか、
もう家には帰れないかもしれないって思い込んでるのか…

親っていつまでも元気で居てくれるイメージしか無かったな…
いや、たとえ病気になったとしても、膵臓癌になるだなんて
微塵たりとも思わなかった。

こんなに医学が発達しても、
「癌ですね。薬出しとくんで、1週間後にまた来てください。」
とはならんのな。