12月9日に、UNEXTの配信で、花組全国ツアー「激情」「GRAND MIRAGE」を見ました。

宝塚歌劇団の在り方が問われようとしている今、花組の永久輝せあさん率いるチームが、全国を回って来ました。

愛知県刈谷市で千秋楽を迎えようとしている直前の土曜日でした。

永久輝さんにとっては、雪組、花組通して5度目の全国ツアーとのことで、チームとしても、組長:美風舞良さん、副組長:紫門ゆりやさん、専科から、凪七瑠海さん、同期の綺城ひか理さん、相手役が、「冬霞の巴里」で好評を博した星空美咲さんという布陣です。ナウオンステージでも感じましたが、出演者の息がしっかり前を向いている芝居で、心地よかったです。ホセは、永久輝さんが演じると、真面目で、ある面自己中心で、それだからこそ、愛する人にのめり込む姿を感じました。雪組での、「ドンジュアン」のラファエルを彷彿させられました。剣での闘いでの真剣さを思いました。

今回の「激情」での永久輝さんは、すべての場面が、表情も、衣装も、動きも、引き締まって美しかったです。

今、宝塚歌劇団で舞台に立っているのは、もう一つの花組、柚香光さんチームのコンサートだけです。

厳しい訓練を通して、一つの舞台を作り上げていくには、一人一人どのメンバーも欠けることができません。

その努力の結晶を観劇されるお客様が、味わい、同じ空気の中で、一つの世界に浸ることができることが、宝塚歌劇団の大切な要素だと思います。今回、花組がその任務を背負って、千秋楽まで、元気に全うすることができますよう祈る毎日です。