2022年4月花組外部公演「冬霞の巴里」のナウオンステージを見ました。

公演そのものも同時に、スカイステージで放送されました。

永久輝せあさんと星空美咲さんが、全国ツアー「激情」で主演なさるので、その前での放送だったのでしょう。

永久輝せあさん、星空美咲さん、聖乃あすかさん、紫門ゆりやさん、飛龍つかささん、希波らいとさんの出演でしたが、作品の充実さを感じさせる話合いの内容でした。作品を作るのは、主演者は勿論ですが、作・演出の先生、音楽担当、衣装担当、舞台構成チームほか、携わるお一人お一人どなたも欠かせません。今回の花組の6名の方々は、それぞれの音楽、衣装のことも感想も述べておられました。

「冬霞」のお稽古場で合流した時には、出演者が、自主稽古をして臨んでいて、そこから、演出家の先生の指導で、作品を作り上げていく様子がわかりました。指田球子氏の新作であり、皆さんが真剣に取り組み、心を通い合わせてきたことがよくわかりました。「おとめ」でも、好きな作品として書いている生徒さんたちがいたことも納得です。

宙組の悲劇は、本当に悲しいですが、ニュースなどで触れていないことで気になることがあります。

103期は、各組8名ずついたはずなのに、なぜ宙組だけ2名になってしまったのか、今回の事件までに、それだけ、退団したり、休務になってしまった同期ができてしまった事情をしっかり把握する必要があったのではないかと思うのです。

新人公演の責任を一人にだけ負わせていたように報道されていますが、新人公演は、それぞれのお役について、本役さんが新公の配役になった人を指導して助け合っているものと思っていました。長の生徒さんが、配役まで決めるとか、演出家との交渉もするから責任が大きすぎるなどと書いているニュースがありましたが、そんなことはあり得ないと思いました。

作品は、組全体で作り上げるもので、携わるすべての協力で出来上がるものです。

この問題の中で、花組のナウオンステージを放送して下さって、心が温かかくなりました。助かりました。