大分の旅の最終日は県の西北端に位置する日田市へ行き、前日に雨天のために行けなかった中津を観光しました。

 

 大分から日田までは国道210号線と大分道で別府、湯布院を経由してクルマで1時間半ほどでした。

 

 江戸時代に、日田は幕府直轄の「天領」として栄え「西国筋郡代」が置かれた山間の都なのでした。

 

 今も古い町並みが残されていて、ゆっくりと散策したかったのですが・・・雨天のため・・・通過するだけでした。

 

 

 「ひな御殿」も興味があったのですが・・・通過するだけでした。

 

 日田の中心部から40分ほど山間部に入ったところに目指していた小鹿田焼の里がありました。途中、激しい雨に遭って、ちょっと怖いほどの渓流沿いの山道がつづきました。

 

 日田市の皿山地区には桃山時代に朝鮮から来た陶工らによって伝えられた技術があったようです。現在も9軒の窯元が家族経営で農業と窯業を続けているのです。

 

 激しい雨のために窯元も訪ねられず、「小鹿田焼陶芸館」を見学しました。

 

 「小鹿田焼」は地元にある土を使い、流れている小川の水を利用した唐臼で陶土を粉砕し、蹴轆轤を使ってすべて手作業で行い、登り窯で薪を燃やして焼成しているのです。

 

 

 

 

 

 1931年(昭和6年)に来窯した柳宗悦が伝統技法と質朴な作調を賞賛したことから小鹿田焼が全国的に有名になったようです。

 

 

 

 

 

 イギリス人のバーナードリーチ(1887〜1979)は戦後の1954年(昭和29年)に来窯し、3週間ほど滞在して作陶。

 その後、小鹿田焼は1995年(平成7年)に国の重要無形文化財にも指定されたのでした。

 

 バーナード・リーチの見事な作品が2点ありました。

 小鹿田焼の飛び鉋の技法なども使われていました。