1月の読了本です。8冊を読みました。

Amazonのリンクを貼って紹介している本はKindle Unlimitedで読んだ本です。



原田マハ著

「翼をください」(上・下)



日本製飛行機ニッポン号の世界初の世界一周と、実在したアメリカの女性飛行家アメリア・イアハートをモデルにした物語です。

アメリア・イアハートの失踪は未だに謎のままで、つい先日も太平洋に飛行機の残影が見つかった可能性の記事を見たばかりです。

その謎をうまく取り入れて、ニッポン号の世界一周の、陰のサポートをした8人目の乗務員という筋立てで、ロマンに溢れた物語展開。

本当にそうだったら、、、とワクワクしながら読みました。

当時の日本にとって技術力で世界に挑戦するのはどんなに大きなチャレンジだったことかと、飛行機を作る人にも飛行機に乗る人にも先駆者としての感動を覚えます。

こんなふうに一丸となって進んできたんだなーと時代を作ってきた人々に思いを馳せる読書になりました。



山岡荘八著

「織田信長」1〜3巻

友人が、山岡荘八の歴史物語にハマってると言うので、じゃあ順番にと織田信長から読み始めてみました。友人は豊臣秀吉、織田信長と読んで今は徳川家康だそうです。

去年「どうする家康」を一年見ていたので、イメージは岡田准一の信長。怖くてサイコパスみたいな信長像でしたが、読み始めたら面白くって❗️🤣

1巻目で周り中からうつけ者と見られ、軽んじられていた信長が、理由あってのことだったと本領を発揮していく展開の痛快さ。

胸がすくようなワクワク感と面白さでした。3巻までは順調に思惑通りに進んでいるようで、読むのが楽しく、ページどんどん進みましたが、、、

この後はどうなるんでしょう。結末はわかっているのでこの後は読むのが苦しくなるかしら🥹🥺



ジャコモ・マッツァリオール著

「弟は僕のヒーロー」



以前にもご紹介しました。

ダウン症の弟を持った兄の心情がその時々の年代で赤裸々に語られます。

心温かくなる家族の物語。

障害があろうがなかろうが、ありのままに受け入れてもらえる関係があることは幸せだなと思いました。



山本淳子著

「紫式部ひとり語り」


以前にも書きましたが、使う言葉遣いの違いを取り除けば、千年前の人も今の私たちと変わらない思いを持っていたことが伝わり、人は時代が違っても同じなのだと、それがなんかとても心に残りました。

この時代にも、いろんな人がいて様々であることがわかります。そんな周りの様子を客観的に見ている紫式部の捉え方や考え方に、千年の時を超えて共感できました。いっぺんにファンになりました〜💖



津村記久子著

「水車小屋のネネ」


日前のWeb記事で、この本も2024年の本屋大賞にノミネートされたと知りました。

一年あまり連載されていた新聞小説が単行本になってまだ間がなかったのですね。私としては早い読了でした😊

主人公は18歳の姉理佐と8歳の妹律。それに水車小屋に飼われているネネというヨウムが、全編を通じて関わりを持っていきます。章ごとに10年ずつ進むので、最初8歳だった律が最終章では48歳に。

二人を取り巻く周りの環境が、10年ごとに少しずつ変化していく様が、人の一生を見ているようでじんわり心に残ります。

派手な話の展開はないのに心に沁みる。

そんな物語です。

一日一日を愛しんでいきたいなと思いました。


それにしても、ヨウムの何と賢いこと‼️

本当にそんなふうにおしゃべりするのかとYouTubeを見たら、たくさん喋ってる映像がありました。

ほんと凄いです👍😄