読書記録
宮本輝著
「潮音(ニ)」
一巻を借りた時は順番が来るまでずいぶん長いこと待ちました。
もうすぐ読み終わる頃に2巻目を予約しましたが、何人も予約が入っていて、それ相応に待つんだろうな、と思ってたら意外に早く順番が来ました。
ストーリーの流れを忘れてしまわない前でよかったです。
第1巻よりほっそりしているものの、400ページを超えているので読み応えは変わらずたっぷりです。
よく知られた歴史が表舞台の展開なら、こちらは別角度から見た市民の物語です。
歴史にはあまり詳しくない私ですが、有名な幕末の志士の名前くらいは知っています。
吉田松陰や高杉晋作、西郷吉之助や新撰組。諸々。
その面々や取り巻く情勢が物語の背景として動いていくのです。
薩摩と長州の力関係、朝廷が力を持っていく様の変化。260年間続いた江戸幕府が危ういところにきているのを肌で感じる主人公の不安が押し寄せてきます。
越中売薬と薩摩藩の持ちつ持たれつつの深い関係性と、だからこそ薩摩藩に少しでも役に立てるようにと身の危険を顧みず動く主人公たちに、歴史を動かす表舞台の活躍ではなくともその心意気に胸を打たれます。
越中売薬の話ですが、こんなにも歴史の動きと重なっているのかと想像以上に面白く読ませてもらっています。
寺田屋、池田屋と生臭い事件の描写があり、坂本龍馬はどこで暗殺されたんだったっけ?と調べたら近江屋でした。
次の3巻で語られるでしょうか。
次も楽しみです。























