イナズマイレブンX 第6話《激突!日本対韓国!!》 | star line ~スターライン~

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イタリアW杯アジア2次予選シンガポールとの第1節の5日後、中国との2節目が行われようとしていた。剣城京介と糸師冴は相変わらずいがみ合っている。

その空気を感じていたヒロトや不動は不満がありそうな雰囲気を出している。それを、タツヤや鬼道が宥めている感じだ。



「では、スタメンを発表する。まずはGK。杉山多義!」

「はい!」

ロベルト監督がスターティングメンバーを発表する。相変わらず剣城兄弟と糸師兄弟は並んでスタメンに選ばれることは無かった。





中国代表との2節目。この試合でも、優一は大活躍だ。エースストライカーの豪炎寺と共にゴールを量産する。

「いけ優一!!」


「はぁぁ!!真ソードブレイク!!」


「絶!龍神鉄扇!!」



《ゴォォォールッ!!これで剣城優一3点目!ハットトリック達成だーっ!!前半だけで5-0!日本強い!強すぎます!!》


盛り上がる日本のサポーター。シュートを決めた優一は日本ベンチを指差す。目線は冴に注がれている。



「…………」


黙って睨み返す冴。優一も、冴と同じフィールドに立ってない事に気づいている。練習、練習試合、強化試合、紅白戦、全てにおいて剣城兄弟と糸師兄弟含むブルーロック組とは連携を取っていない。

前半は5-0で折り返した。後半は豪炎寺と優一と不動に代わって潔と糸師兄弟が入る。後半も日本のペースで試合が進む。




後半から入った3人がそれぞれ得点し、翼や天馬も点を決め、終わってみれば13-0と中国代表を圧倒していた。

ロッカールームへ向かう冴達ブルーロック組と、ミーティングルームへ向かう優一と京介がすれ違う。優一はニコッと笑った。

「ナイスシュートだったね。さすがだよ、冴君達は!」

「ごっこサッカーより、エゴサッカーの方が中国を圧倒できただろ?分かったか、ブラコン」

「ふん。調子に乗るな」


相変わらず喧嘩腰の冴に京介が食ってかかる。冴達の姿が見えなくなった後、優一は京介に聞いた。


「なあ京介。冴君は俺達と組まないとでも言ってるのか?練習でも、監督が分けさせてる気がするんだ」

「そうだよ兄さん。あいつらは俺達とは組まないと言っている。絆ごっこに付き合う暇はないんだとよ」

京介のその目には怒りがあった。優一はロッカールームの扉を黙って見つめていた。



それから2ヶ月半後、ついにアジア2次予選も日本代表はマレーシアとシンガポールの2試合を残すのみとなったが、ヒロトが怪我で離脱し、アツヤが追加招集された。

マレーシアとの試合がある2日前、日本は韓国との強化試合があった。韓国は日本と並んでアジア勢ではトップクラスの強さを誇る。

「今日はよろしくな!アフロディ!」



「あぁ。お手柔らかに頼むよ」

両副キャプテンの円堂とアフロディが握手をする。日本は翼と冴を中心にゲームメイク。韓国はアフロディとチャンスウを中心にゲームメイクをするようだ。

韓国のツートップの1人、リョウウンが豪炎寺に声をかけて握手をした。2人はドイツのサッカークラブ『VfBシュトゥットガルト』に所属している。


「日本代表の強さ、見せてもらうぞ」

「あぁ。よろしく」







日本対韓国の強化試合がキックオフ。先に攻めるのは日本だ。豪炎寺が翼にパスを渡す。翼はドリブルで上がる。


「さあ行くよ!!」


ドリブルで上がる翼の前にチャンスウが立ちはだかる。ドリブルで抜こうとする翼をチャンスウは必死に止めていた。


「よこせ!」


パスを求める冴に翼はパスを出す。しかし、そのパスはアフロディがインターセプトした。


「っ!?」


「神の前では人間は無力さ。」


すぐにドリブルで上がり出す。止めに来る霧野と愛空を見て、アフロディはふふっ笑った。


「行かせるか!!」


「真ヘブンズタイム」


右手を上げて指を鳴らす。まるで時を止めたかのようにフィールド全体を錯覚させ、霧野と愛空を抜いた。再び鳴らすと2人を突風のような風で吹き飛ばした。


「いくよ、円堂君」


「来い!アフロディ!!」


アフロディの両サイドからバーンとガゼルが現れる。アフロディに金色の羽が出現し上空へと浮遊し、バーンとガゼルと3人で強烈なシュートをお見舞いする。


『カオスブレイクインパクト!!』


金色のオーラと氷と炎がまとったボールが羽を撒き散らしながら円堂に迫る。



「オメガ・ザ・ハンド(GX)!!!」


巨大な右手でシュートを握りつぶす。ボールは円堂の手中に収まった。円堂はニカッと笑う。


「良いシュートだな!!」


「や、やるね……。韓国最強の連携シュートだったんだけど……」


止められたアフロディは悔しさもあるが、それ以上に強敵である円堂との対戦が楽しみで笑みを零した。


「さぁ!今度はこっちから行くぞ!!」


円堂の投げたボールは蜂楽が貰う。翼はチャンスウに徹底的にマークされていて自由に動けない。蜂楽はそのままドリブルで上がり出した。


「バッファロータックル!!」


蜂楽の華麗なドリブルを、強靭なフィジカルで奪いに来たミンウ。取られる前に蜂楽はすぐさま潔へパスを繋ぐ。


「ナイスパス蜂楽」


早い攻撃展開を見せる日本代表。だが、そのパスはチャンスウが奪い取った。


「なっ!?」


翼のマークに付いていたはずのチャンスウが潔に負けないくらいの戦術眼と視野を持っていたようで潔にボールが繋がる前に奪取した。


「君に見えてる世界は私にも見えているんですよ、潔」


「いや、見えてねぇよモジャモジャ」


潔は不敵な笑みを浮かべている。ボールを奪ったチャンスウの目の前に豪炎寺がいた。スライディングでボールをはじき飛ばす。


「くっ!!」


セカンドボールを潔が拾う。潔は守備陣を引き付けてから逆サイドにパスを出した。そのボールは凛に向かう。


「良いとこやるよ、凛」


「バーティカルスピンシュート!!」


ゴールポスト上空へと向かっていくシュートは急降下してゴールに迫る。キーパーのレウォンは火山を出現させた。


「ボルケーノウォールV3!!」


必死に抑えるレウォンだが、凛のシュートの威力は火山の壁を軽く凌駕する。


「うわぁぁぁ!!」


レウォンの技を突き破った。ゴールを確信したその時、アフロディがゴール前まで戻って来ていてシュートを間一髪で防いだ。


「なに!?」


「危なかったね」


驚きを隠せない日本代表。アフロディはコーナーキックに備えて選手達に指示を出していた。日本のコーナーキックで試合が再開する。キッカーは風丸だ。ゴール前は敵味方で入り組んでいる。


助走を付けながら風丸がボールを蹴り出す。そのボールに合わせたのは豪炎寺だ。でも、元FWであるチュンユンが読んでいてボールをクリア。こぼれ球をチャンスウが拾った。


「さぁ攻めますよ!!」


「させないよ」


チャンスウの行く手を今度は翼が遮る。スライディングでボールを奪い取った。だが、それをアフロディが奪い返す。


「くっ!」


韓国代表は翼を機能させない。でも、翼に引けを取らない世界的に有名なMFがもう一人いる。糸師冴だ。


「どけよ神様。それは俺のだ。」



「真ヘブンズタイム!」


またもアフロディの突破を許してしまった。ガゼル、バーンと共に日本陣内に切り込んでいく。


「見せてあげるよ。僕達の最強シュートをね。」


またもアフロディ、バーン、ガゼルの3人はシュート体勢に入る。愛空がシュートコースに入った。


『カオスブレイクインパクト!!』


「ブルーシールd…わぁ!!」


青い盾でシュートの威力を落とそうとした愛空は技を出す暇がなく吹き飛ばされる。円堂は先程止めたので余裕の表情だ。だが、そのシュートコースにツートップのヨンウンとインチョンがシュートチェインに走り込んでいた。


『ダブルファイアZ!!』


「オメガ・ザ・ハンド(GX)!!」


シュートを抑え込む円堂。しかし、シュートは止まる気配がなくどんどん差し込まれる。


「くっ!なんて威力なんだ……うわぁ!」


吹き飛ばされる円堂。シュートはゴールネットを揺らした。日本代表は初めての失点を許す形となった。


「やるなぁアフロディ達!」


ボールを拾いながら円堂はアフロディ達を褒める。アフロディは悲しい表情をしていた。


「ど、どうしたんだ?」


「君達バラバラなんだね。」


「え?」


予想外の言葉に円堂は咄嗟に聞き返していた。アフロディは円堂の前に立って指を差す。


「君達のサッカーは自分勝手なプレーをする自己満チームだ。だから僕達のチームワークに翻弄されたんだ。」

「っ!?」

「敵である君達に言うのは気が引けるが気になるんだ。各々がプレーするのは良いが中途半端なチームプレーは身を滅ぼすよ」


アフロディは円堂からボールを貰うとセンターサークルに向かって歩き出す。



「フィールドで迷っていたら勝ち進めないよ」

「…………」

その背中を円堂は黙って見つめていた。絆サッカーかエゴイストサッカーか。その答えはまだ出ていない。中途半端なサッカーをしているのはみんな薄々気づいていた。

結局試合は日本が後半に2点を奪って逆転勝利を収めた。後半に優一と京介を投入し、機能しない翼に代わってゲームメイクを勤めた優一のチームプレーがハマり、見事に逆転したのだった。

そして2日後、日本はマレーシアに4対0で勝利し、その5日後のシンガポール戦も7対0と勝利を収めた。




日本は無傷で最終予選へと駒を進める。でも、今のままでは勝ち進めないと円堂や翼達は思っていた。中途半端なチームになっている日本サッカーが本当に変わる日は来るのだろうか。












to be continued


次回予告
無事にアジア2次予選を突破した日本代表。最終予選に向けて抽選会が行われる。日本はどこと同じグループに入るのか。
そして円堂と翼はアフロディに言われた事に対し、お互いに想いを語り合う。

第7話
円堂と翼の想い


これが超次元サッカーだ!!!



〜あとがき〜
どーも沙優羽です!
こちらも現実と同じように無失点で全勝し2次予選突破を決めました!
まあ、日本の強さなら2次予選くらい余裕で突破できますからね。

問題はやっぱり最終予選です。オーストラリアとかサウジアラビアとかカタールとか強いとことぶつかったら結構厳しいですからね
リアルと一緒です笑
次回は抽選会です!どこと同じグループになるか楽しみですね!

あといい加減君達みんな仲良くしてくれ。大人なんだから頼むよ←
次回もお楽しみに!
アデュー☆