野球対決シリーズ2!第3話《怪物シュプリーム》 | star line ~スターライン~

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前回はこちら⤴︎︎︎



王将《3回表、1番のスカイは変化球を空振り。カーブ系ではありませんでしたね》


寿也《3種類のカーブしかないと思っていましたが隠し球持ってたみたいですね。恐らくシンカーでしょう》


スカイ(まずいですね。カーブ系かストレートかなら狙いやすかったんですが、逆方向に沈む変化球を持っていたとは……)


ブラペ(動揺してるな。畳み掛けるなら今だ。シンカーを今度はアウトコースに)


フィナーレ(わかった。さっきはインコースにストライクゾーンからボールゾーンに落としたからな。今度はボールゾーンから中に入れるんだな)


スカイ(あの球はおそらくシンカーですね。ストレートとほぼ同じ球速で滑り落ちる超高速シンカー。でも……)



ーキィィィィン!!!



フィナーレ・ブラペ「…っ!?」


球審「ファール!!」


スカイ(当てるだけならできます。私が狙うはストレート。緩いカーブは1打席目にヒットにしてるので投げにくいはず。)


沙優羽「さすがソラ。もう対応してきたか。あのシンカーくっそ速いからカットしか出来へんしな。」


ウィング「変化量も小さいですしカウント稼ぐ為ですかね。でも、左バッターからしたら逃げてく球なので決め球にしてきそうですね」


沙優羽「せやな。コントロールいいし、ココ!!ってとこに投げれるやろうしな。拓海、リード楽しそうやな」


フローラ「私もゆう兄もコントロール悪いからしんどそうだったもんね笑」


沙優羽「自虐に俺を巻き込むな。合ってるけど」



ーキィィィィン!!



王将《これもファール!!ドロップカーブをカットします。ストレートを狙ってるのでしょうか?》


寿也《そうですね。身体能力が高い選手なので上手く対応してストレートを待ってるように見えます。さっきは初球のシンカーを打ちにいってましたから》



ーキィィィィン!!



三塁審「ファール!!」


ブラペ(スローカーブもカットしやがった。ツーストライクと追い込んでるのに……。それにこのスイング……ストレートを狙っている。)


フィナーレ(早く三振してくれ)



ーパァァァン!!



ブラペ(スローカーブ外れた……)


球審「ボール!!」


スカイ「ふぅ……」


ブラペ「…………」(サインを出す)


フィナーレ(なっ!?正気か!?)


ブラペ「こい!!」(ミットを構える)


フィナーレ(全く……。打たれたらお前のせいにしてやるからな……)



ーシュッ!!!



スカイ(………真ん中!!抜けてき……!?)



ーキィィィィン!!!



ブラペ「センター!!!」


スカイ(……くっ!真ん中にシンカーですか……!)


ノイズ「オーライオーライ」(捕球する)


二塁審「アウトーっ!!」


王将《1番スカイはセンターフライに倒れました。最後はシンカー。見事打ち取りました。ワンアウトランナーなしです。》


沙優羽「さすが拓海。上手いリードやな。ストレート狙いなの分かってるからストレートより少しだけ遅い球速であるシンカーを真ん中に投げさせて、抜け球来たと思わせて振らせてる。ソラのパワーが高いから思いの外飛んだからビックリしたんちゃうか」


スカイ「悔しいです!!」


沙優羽(ザブングル?)


ウグイス嬢《2番、ファースト、キュアビューティ》



ーキィィィン!!!



三塁審「ファール!!」


王将《初球、外に逃げるシンカーに当ててファール!左バッターのビューティにこのシンカーは効きますね》


寿也《逃げていきますからね。次のバッターも左のミラクルですし、このシンカーに上手く対応できるかどうか……》


フィナーレ「はあっ!」


ビューティ「くっ!!」



ードォォォーン!!



球審「ストライーク!!!」


ビューティ(アウトコースに今度はストレートを入れてきましたか。やはりシンカーがやっかいですね。意識せざるを得な……)


フィナーレ「ふん!!」


ビューティ(考える時間も与えてくれませんか)



ーキィィィン!!



ブラペ「ファースト!!」


ビューティ(スローカーブ……!緩急の使い方も上手い……)


ソルシエールはゴロを取って自らベースを踏みツーアウト


狼「ナイスだソルシエール!ツーアウトツーアウト!」


フィナーレ「ツーアウトツーアウト!」


ウグイス嬢《3番、ライト、キュアミラクル》


ミラクル(必ず繋いで見せるからね、プリム)


シュプリーム(頼むぞみらい)


ブラペ(さっきの打席は良い当たりをされてるみらいだ。今日のクリーンナップは全員に良い当たりされてるから気をつけないとな)


フィナーレ(初球はシンカーか。この軌道を目に焼き付けさせて、後のストレートとカーブを活かそうって事だな。)



ーシュッ!!



ミラクル(さっきから初球にアウトコースのシンカーを投げて、あとのストレートとカーブを投げやすくしてる。だから投げるでしょ?)


ブラペ(しま……っ!!)



ーキィィィィン!!!



王将《打ったーっ!!三遊間抜け……》


ファントム「たぁぁ!!」(ダイビングキャッチ)


ミラクル「あ……っ!!」


三塁審「アウトーっ!!」


王将《スリーアウトチェンジーっ!!ファントムのダイビングキャッチでミラクルのヒットを阻止しました!!》


寿也《初球シンカー投げるのは決めてるのでしょうか?ファントムと狼がいつもより右側を守っていましたね。》




ミラクル「ごめんプリム。繋げられなかった……」


シュプリーム「惜しかったね。次は頼むよ」(ヘルメットを取って帽子を被りマウンドへ向かう)


ミラクル「頑張るね!」



ウグイス嬢《3回の裏、BWの攻撃は、7番、キャッチャー、ブラックペッパー》


ブラペ「さあ、投手シュプリームの強さ……見せてもらおうか」


沙優羽「打てへんかったらチューやね」


ブラペ「またかよ」



ードゴォォォォン!!!



球審「ストライーク!!」


ブラペ「速ぇ……。167キロ……」


沙優羽「次は何がいい?チェンジアップ?」


ブラペ「黙ってください」


シュプリーム「ふんっ!!」



ードゴォォォォン!!!(空振り)



球審「ストライークツー!!!」


ブラペ(マジで当たらねぇ……)


沙優羽(チェンジアップ狙ってんな。もう1球ストレート。真ん中高めに)


シュプリーム(打たれるよ?センター返し得意なんだろコイツ)


沙優羽(お前の球を信じてるからこそのリードだ。センター返し得意よりもお前のストレートで空振りを取る方が確率高い)


シュプリーム「ははっ!」


ブラペ(さぁ、何が来る?ストレートか?チェンジアップか?)


シュプリーム「はぁぁっ!!」



ーシュッ!!



ブラペ(ストレート!!!)



ーキィィィィン!!



沙優羽「っ!?」


球審「ファール!!」


シュプリーム「やるね」


ブラペ「ふぅ……」


沙優羽(この打順に拓海入れてるのダルすぎるな。やっぱバットコントロールが良い。粘られると厄介だ。低めいっぱいにチェンジアップ。最悪外れてもいい)


シュプリーム「ふんっ!!」


ブラペ(チェンジアップ……!)



ーパァァァン!!(バットを止める)



沙優羽「スイング!!」


一塁審を確認するが手を横に広げている


球審「ボール!!」


沙優羽(見られたか。選球眼もあるのダルすぎるやろ。チェンジアップ狙ってるから振ってくると思ったのになぁ)




ブラペ(あっぶねぇ……)


沙優羽(選球眼良くなったし、バットコントロールも上がってる……良いバッターになったな……)


王将《ツーストライクワンボール。粘ります拓海。バットコントロールも選球眼もありますね》


寿也《7番に入れて出塁、8番のソルシエールが送りバント、9番フィナーレや1番ファントムでランナーを返す。下位打線も得点できる打線は強いですよ》


沙優羽(さあ、どうすっかな。真ん中は拓海もやったし、読まれたら打たれるし、チェンジアップ狙いの拓海にはやっぱストレートだよな。)


シュプリーム(真ん中低めにストレートか。最悪ボール球でもいいのか?容赦なく投げさせてもらうよ)


沙優羽(正直言おう。打たれる気は一切しない)



ーシュッ!!



ブラペ(低い……ボールだ!!)



ードゴォォォォン!!!



ブラペ「なっ!?」


シュプリーム「ふん」


球審「ストライーク!!バッターアウト!!」


王将《見逃し三振ーっ!!低めのストレートを見逃しました!!5個目の三振です!!》


寿也《かなり伸びてくるので低いボール球に見えたのでしょうか。素晴らしいノビですね》


沙優羽「ワンアウトワンアウトー!!」


ウグイス嬢《8番、ファースト、ソルシエール》


狼「まだ俺達ノーヒットなんだよなぁ。セレーネの打球が惜しかったくらいしかヒット性がない。スターが取ってなければなぁ〜」


ブラペ「菓彩もシュプリームにホームラン打たれたが要所を抑えるピッチングしてる。まだ1点差だし試合は序盤、どうとでも出来ると思いますよ」


ダイヤモンド「とりあえず1本ね。誰かがヒット打てば流れは来るはず……」



ーキィィィィン!!



ソルシエール「くっ!!」


ビューティがボテボテのファーストゴロを拾い一塁へ投げる


プレシャス「よいしょ!」(カバーに入ったプレシャスがベースを踏む)


一塁審「アウトーっ!!」


王将《これでツーアウト!シュプリーム、危なげないピッチングですね。ソルシエールはアウトコースのストレートに差し込まれましたね》


寿也《ストレートとチェンジアップだけで抑えられるか分かりませんが今のところは大丈夫ですね。飛ばしすぎてる気はしますが球数もそこまで行ってないのでまだまだ投げられそうですね》


ウグイス嬢《9番、ピッチャー、キュアフィナーレ》


フィナーレ「すごいなプリムは」


沙優羽「でしょ。まあ、あまねも凄いけどな。点を取るイメージが湧かないんだよな」


フィナーレ「そりゃどーも。まあ、それは品田のリードのおかげでもあるわけだが」



ードゴォォォォン!!(見逃し)



球審「ストライーク!!」


フィナーレ「速いな……。品田のやつよくカットできたな」


沙優羽「好きなの?」


フィナーレ「はぁっ!?」



ーシュッ!!



フィナーレ「くっ!」



ードゴォォォォン!!(空振り)



フィナーレ「私の動揺を誘う気か。汚い奴だな」


沙優羽「キャッチャーなんてこんなもんやぞ。プロでもめっちゃキャッチャー喋るみたいやしな」



フィナーレ「そうか。まあ、生憎だが私は品田を仲間だと思っているがそれ以上の感情はない。あいつはゆいが好きだしな」


沙優羽「確かにw」



ーシュッ!!



フィナーレ(チェンジアップか)



ーキィィィィン!!



三塁審「ファール!!」


フィナーレ(くっ!チェンジアップを待っていたが振るのが早すぎた。ストレートの後だとどうしてもタイミングが……)


沙優羽(全然ストレートにタイミング合ってないんだよなぁ)


シュプリーム(ふん。ストレートとチェンジアップでこんなに翻弄できるなら、他の変化球投げる必要もなさそうだな)



ーシュッ!!



シュプリーム(もっと楽しませてほしいね)



ーブンっ!(空振り)



フィナーレ「くっ!!」


沙優羽(よっしゃ三振……)



ービシッ!!(沙優羽がボールを弾く)



沙優羽「あっ!!」



シュプリーム「はぁ?」


狼「振り逃げだ!!」


ブラペ「走れーっ!!」


沙優羽「ヤバイヤバイ!!」


フィナーレ(何がなんでも出塁する!!)


沙優羽「おらっ!!」(一塁へ送球)



ーパンっ!!



一塁審「アウト!」


フィナーレ「くそ……!」


王将《一塁アウト!フィナーレは空振り三振!なんとシュプリームこれが6個目の三振!!素晴らしいピッチングです!!BWは未だにノーヒット。2巡目は挽回したいところではありますよね》


寿也《しかし、焦るのも良くありません。まだ試合は前半ですし、慌てずじっくり対策してほしいですね。ただ、ストレートもチェンジアップもレベルが高いので、みんなでどれだけシュプリームを疲れさせられるか。ただ、シュプリームはスタミナもあります。BWはこれ以上失点しないようにする必要がありますね》


沙優羽「いやー、ごめんごめん!球速いし伸びるから捕るのミスっちゃった」


シュプリーム「消してやろうかと思ったよ」


沙優羽「ひえー!!!」




フィナーレ「プリムからか……。次は抑えるぞ品田。リードは頼んだ」


ブラペ「任せとけ。まずはアウト1つ!」(キャッチャーボックスに向かう)


シュプリーム「今度は失投するなよ」


フィナーレ「あぁ。もちろんだ」


ブラペ(今回はしっかり腕を振れよ。菓彩の球ならそう簡単に打たれないからな)


フィナーレ「よし。やるか」


ウグイス嬢《4回の表、PSLの攻撃は、4番、ピッチャー、キュアシュプリーム》


ブラペ(さっきは変化球の失投をバックスクリーンに打たれてる。ストレート中心で攻める。まずはアウトローにストレート)


フィナーレ「んっ!!」



ードォォォン!!



球審「ストライーク!!」


ブラペ(ストレートは見逃しか。シュプリームの事だ。菓彩の決め球である高速スラーブを狙ってる可能性がある。高速スラーブは見せ球に使おう。次はインハイにストレートだ)


フィナーレ「はあああ!!!」



ードォォォン!!!(見逃し)



球審「ストライクツー!!」


ブラペ(追い込んだ。ストレートをインロー。当てる気で投げてこい)


フィナーレ(入れないんだな。当てる気で投げるが当てはしないぞ)



ーシュッ!!



ブラペ(良いコントロールだ。ストライクゾーンに入ってこない。シュプリームは振るかどうだ!?)


シュプリーム「………」(スイングし始める)


ブラペ(振ってきた!!あんな難しい低いとこを……。てか、当たる恐怖とかないのかコイツは……)



ーキィィィィン!!!



王将《打ったぁぁーっ!!しかしこれは切れていきますファール!インコースのボール球を強引に引っ張ってスタンドまで運びました!》


ブラペ(打球えぐ……。沙優羽さんといい、シュプリームといい、ボール球振りすぎだろ。最後はスローカーブをアウトコース低めに外す。振らせるぞ)


フィナーレ(わかった)


沙優羽「いけープリムー!!」


プーカ「ホームランプカー!!」


シュプリーム(どいつもこいつも役に立たない。僕がやるしかないだろ)


フィナーレ「はぁぁぁーっ!!」



ーシュッ!!




シュプリーム(見せてやるよお前らに。最強は僕だと。)


ブラペ(体勢崩した。やはり変化球を狙ってやがったか。でも、残念だな。このスローカーブはボール球だ。空振れ!!)



フィナーレ「……っ!!」(ゾワッ)



ーキィィィィン!!!!(膝を着きながらスイング)



王将《打ち上げたー!打球はライトへ!低めに外れたスローカーブをすくい上げる形になりました。》


セレーネ(あんな低めをよくここまで膝を着きながら飛ばしましたね。凄いパワー……)


フィナーレ「え……」


セレーネ(あら?ボールが落ちこな……)



ーゴゥン!!(観客席に直撃)



狼「え?」


王将《は、入ったぁぁぁあっ!!!シュプリーム2打席連発ーっ!!ボール球のスローカーブでしたが体勢を崩し膝を着きながら逆方向のライトスタンドまで運びましたーっ!!打ち上げたように見えてしまいました。申し訳ありません!!》


寿也《こ、これは驚きです……。凄まじいパワーとコンタクト率ですね。あんな体勢であそこまで飛ばすとは……》


沙優羽「やったぁぁぁーっ!!」


サマー「キラやばーっ!!」


スター「トロピカってるーっ!!」


ウィング「2人ともセリフ逆です!」



ミラクル「プリム……」


スカイ「さすがですね、プリム」


王将《シュプリーム、今ホームイン!2-0とPSL2点リード!いやー、驚きました。まさかスタンドまで届くとは……》


寿也《かなりスピンがかかってましたね。打ち上げたかに思われましたが打球が伸びていきました。セレーネも中々ボールが下りて来なくて驚いたかもしれませんね》








ブラペ「あれをあんなに飛ばすのか……」


フィナーレ「………」


ソルシエール(明らかに動揺してるぞ。タイムかけないのか狼?何か考え事してる?なぜ誰も……)


狼「タ……」


ブラペ「タイムお願いします」


球審「ターイム!!」


内野陣がマウンドに集まる


フィナーレ「まさかスタンドまで運ばれるとは……」


ブラペ「あいつはマジの怪物だ。次のゆいを抑えればいい」


狼「気にするな。それでみんなに提案なんだが、次からのシュプリームの打席は……」


ブラペ「全打席敬遠……ですよね?」


狼「そうだ」


ファントム「なにっ!?」


ソルシエール「全打席敬遠!?」


ブラペ「俺は賛成です。あいつは一切の勝負を避けた方がいい。危険すぎる」


ダークマター「1塁埋まってても敬遠するのか?」


狼「あぁ」


ファントム「まさか満塁でも……」


狼「そうだ」



フィナーレ「私ではシュプリームを抑えるのは無理だと言う事か……?」




狼「…………」















to be continued


〜あとがき〜

どーも沙優羽です!!

怪物シュプリーム、まさかの2打席連続ホームランを放ちました!

しかも膝を着きながらボール球をスタンドインさせるという。


次の打席からシュプリームは全打席敬遠を命じた狼に賛同したのはスタメンで拓海のみ。落ち込むあまねに狼はなんと声をかけるのか。


そして次の打席には前の打席で右中間破るツーベースヒットを打ったゆいが入ります。

果たして、この悪い流れを断ち切れるかBW!


ではアデュー☆