ヨガをやっているとヨガ哲学やヨガの教えを学ぶ機会があります。
ヨガや仏教の世界ではエゴを手放すことや自我をなくすことが大切だと言われているため
周りに感謝する気持ちやおかげさまでと言う、他者がいてこそ自分があるという、自分をはるか後ろにおく考え方があります。
はるか後ろに置く、というのは私の認知の歪みの表現になるかもしれないけど自己肯定感の低かった私はそう受け取りました。
何より調和が大事だ!周りを大事にしよう!人に親切にしよう!困っている人を助けよう!
そんなふうに慈愛に溢れた優しい人間に形成された私は看護師になりました。
でも、その結果次第に【なんで私だけ】という気持ちが大きくなり怒りで過食したり愚痴を吐いちゃいけないと思っているため全てを1人で溜め込み病んでいきました。
完全な自己犠牲です。アンパンマンのアンパンを顔がなくなるくらいあげちゃった感じでジャムおじさんがいない世界線に生きてました。
自分に余裕も余白もないのに与えすぎた先には病気しか待っていないのが現実でした。助けてほしかったのは私の方だったわけです。
しかし、そうなっても悪いのは私だと、私はどこまでも自分を責めて解決するため消耗の一方を辿ります。誰にも助けてとも言えず
相手を困らなせないように迷惑かけないように怒られないように悲しませないように相手の人生を生きるようになっていました。
だからこそ、エゴを手放せ!自我を捨てろ!の前にエゴも自我も取り戻せ!なのですよ。
自分でしてはいけないと思っていることやしたら大変だと思っていることを片っ端からやってみる。検証してみる。
そうやって私は一つ一つ自分を取り戻していきました。
ご自愛の自分を大切にするという意味は自分の心身に正直に生きる、生きていいということを体感していくことです。
おかげさまでとか感謝の気持ち
なんて、
自己犠牲してるなかでは到底わからない感情ですし人工的なものは不要でしたから。
丸山さゆり