昔、テレビを見ていたら、
偶然、日野原先生の特集番組をやっていました。
100歳を超えて、なお現役医師でもある日野原先生が
ご自身も体調が思わしくないなかでも
病棟の患者さんのベッドをひとつひとつ回って、
患者さん、ひとりひとりに、優しく声をかけておられましたが
患者さんのベッドわきに立った先生は、その折に
必ず、両手で、患者さんの手をにぎりながら、
調子はどうですか?と尋ねられていました。
そして、廊下を歩いておられる際に、
回診についてこられていた方のほうを振り返ると
こう話をされていました。
よくね、家族の方が、
患者さんに会いにきても
何もしてあげることができなくて、悲しいです、と
おっしゃるのだけれど、
私は、それでいいんです、とお答えしています。
何もできないでも、ただ、そばに居て、
寄り添ってあげているだけで、十分なんですよ、と。
そして、できたら、そのときに、患者さんの手を
握ってあげてください、そうすれば、
かならず、わかりますから、
大切に思っている気持ちが、伝わりますからと。
そう、話されていたのです。
それを聞いてから、
完ちゃんの面会の際にも、また
今、病院にいる父を見舞っているときも、
30分という短い時間ではあるけれど
部屋を出るときには、必ず、布団の中の拘縮している
父の手を握って、指を少しずつ伸ばしながら、
今日も会えて良かった!と、そして
明日、また、来るからね!と
笑いながら、手を握ることにしています。
ずっと一緒にいられなくて申し訳ないけれど
大切に思っている気持ちが、どうか、どうか
伝わっていてほしい、と思いながら。(*^^*)
