よく背中に、湿疹やかき傷をつくる私は、

お薬を塗らんとあかん時などには

いつも、完ちゃんの寝ているベッドの左側に立って、

 

 ちょっと、背中にこれ、塗ってくれへん?

 

  あるいは

 

 背中の真ん中に、シップ貼りたいんやけど。。

 

と、完ちゃんに、頼むのが常でした♪

 

完ちゃんは、ずっと前、

左肩を骨折したときに、長い棒を手術で肩に埋めていたので、

ベッド上で、左下にして、体を起こすと、その棒があたって

とても痛かったにちがいないのですが、にもかかわらず

 

 はい、ここへ、来とうみ!

 

いつも笑顔でそう言うと、一生懸命に、身体を起こして、

私の背中に軟膏を塗ってくれたり、また、

シップを貼ってくれようとしてくれました。

 

その大変さが、少しもわかってへんかった私は、

 

 違う、違う、もっと右!!

 

とか、

 

 そうやのうて、もっと上!!

 

と、たくさん注文をつけるもんで

 

完ちゃんは、必死で、身体を持ち上げながら

私の言うとおりに、指示に応えようと

懸命に、頑張ってくれていたのでした。

 

そして、背中のお手伝いのみならず、

 

ずっと寝たきりの完ちゃんのベッド上には、

お気に入りのかわいいピンクのかごのなかに、

いつも、たくさんの、シップ薬やマスクやバンドエイドや

いろんなもんが、入っていて、

 

バタバタと一日、家の中を走り回っている私が

 

 あっ、あれ、ない!?

 

 また、背中に、貼ってくれへんか?

 

そう言うたびに、すぐにささっと、手にとれるように

ピンクのかごを、自分の手の届くところに

いつも、置いてくれて、スタンバイしてくれていました。(*^^*)

 

それだけやのうて、

ずっと、ベッドの上で日がな一日過ごしながら、

 

オムツに入れるためのパッドのジャバラを

前もって、折ってくれていたり、

 

必要になったら、すぐに渡せるように、ティッシュを

いつも手元に置いておいてくれたり、また

 

私が、<今、何時?>と尋ねたら

すぐに返事ができるように、おふとんのおなかの上に、

大きな文字盤の置時計を置いて、寝ていてくれたり

 

なにかしら、自分が役に立てる、立てそうなことを

寝ながら考えては、スタンバイしてくれていたのでした。

 

そして

 

思いがけず、用意してくれていたもののおかげで、

私が、大いに助かったときには、

ほんまに、嬉しそうな、得意そうな、満面の笑みで

 

 なんでも、言うてや!

 私は、なんでも、できるんやから!!!(*^^*)

 

と、顔の前で、動かせるほうの右手で、Vサインを

するのでした。

 

昨日の夜、いつものように、無意識に背中を掻いてしまい、

あ~でも、もう完ちゃんに、薬塗ってはもらえへんのやなぁ~

と、寂しい思いになりながら

 

<ひとりで背中に、軟膏が塗れる棒>

 

というのを、買いました。(*^^*)